近年メンズファッションにおいて、人気の高い「スラックス」。
ビジネスシーンで一般的なアイテムですが、カジュアルな着こなしに取り入れることで上品なムードを演出できます。
最近では、もう「定番」と呼べるほどに浸透しつつあり、様々なバリエーションも誕生しています。
あなたの周りにもすでに使いこなしている方も多いのではないでしょうか。
そんな中、こう思ってらっしゃる方も少なくないはず。
「気になるけど、失敗しそうで踏み切れない…」「どうやって合わせたらいいんだろう…」
この記事ではそんなお悩みに応えるため、スラックスの基本から上級者向けコーディネートまで解説していきます。
メンズ、レディース問わず、「チャレンジしてみたいファッションがあるけど〇〇がコンプレックスで・・・。」という事はありませんか? そういった時に思わず躊[…]
◇◆スラックスの基礎基本
本来、スラックスとは“脚まわりにゆとりを持たせたパンツ”を指す言葉でした。
“ゆるい”という意味を表す「slack」という英単語が由来だといわれています。
ただ、現在の日本では「上品な印象のパンツ」を指す場合がほとんどになります。
大きな特徴として「センタープレス」と呼ばれる折り目が左右の脚の中心に入ることが挙げられます。
これは、スーツ専門店などでは「センタークリース」と呼ばれることも多いです。
総じて端正な印象のものが多く、最近ではスラックス本来のゆったりしたシルエットのものからスタイリッシュなデザインもあり、使用される素材もさまざまです。
スラックスの基本的な特徴については前述したとおりです。
しかし、最近のファッションシーンでは“スラックス”と“キレイめパンツ”が全く同じものと認識している方が多い様です。
確かに近いデザインのものも沢山ありますが、キレイめパンツと呼ばれるものの中にはセンタープリーツが入ってないパンツも多く存在します。
厳密にいうと、「キレイめパンツ」というジャンルに含まれるアイテムの1つとして「スラックス」があるという認識になります。
ただ、本来の“スラックス”という言葉自体が広い範囲を指すものになります。
ですので、固く捉えすぎると頭でっかちになってしまうかも…深く気にし過ぎずファッションを楽しんでください。
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◇◆ワードローブに加えるメリット
スラックスの魅力は何といっても、上品なシルエット。
それ故にハードルが高いアイテムだと思われがちですが、実はどんなコーディネートにも取り入れることができます。
ここからは、着こなしに取り入れる際のポイントを解説していきます。
■変幻自在!スラックスを使いこなす秘訣は「シルエット」と「素材感」
前述の通り、ジャンルを問わず合わせることができるスラックス。
しかしお洒落に着こなすためにはやはり押さえるべきポイントがありますので、まずは系統ごとのポイントを簡単にご紹介します。
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ポイント
カジュアルファッションの特徴はリラックスしたムードです。
そこに取り入れるためにはやはりスラックスもゆとりのあるサイズ感のものがおススメ。
上品な雰囲気を取り入れつつ、カジュアルファッションとしての統一感も演出しましょう。
スタイリッシュ過ぎるものを合わせてしまうと、上下のバランスが悪くなる場合があるので気を付けてください。
素材感はポリエステルでとろみのある生地や、綿・麻などの自然な表情を持つアイテムを選びましょう。
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ポイント
対して、大人なスタイルに近づけたい時は比較的スリムなものを。
テーパードがしっかりかかったスラックスも合わせやすいです。
素材はやはりウールを使ったものがイチオシ。一気に上品さが加速します。
最近ではウールとポリエステルの混合生地の商品も多く、コストパフォーマンスが高くお手入れの簡単なアイテムを選ぶとデイリーユースでも安心です。
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■要注意!?ジャンルに応じて変わる「裾丈」
「裾丈」はスラックスにおいて、シルエットと素材感に並んで大切な要素です。
着用する場面、合わせるアイテムによって長さを調節する必要があります。
フォーマル感
ポイント
こちらは革靴の上に裾が乗っていますが、これを「クッション」と呼びます。
主にビジネス・フォーマルシーンでは写真のような長めの裾丈が好まれます。
カジュアル感
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ポイント
こちらはくるぶしが少し見えている9分丈のスラックスですね。この抜け感だけで一気にカジュアルな雰囲気になりますよね。
一般的に長いほうがフォーマル、短くなればなるほどカジュアル色が強くなっていきます。
この2つはどちらが正しい・間違いというものではありません。
TPOにふさわしい場面がそれぞれ異なるということをしっかり覚えておいてください。
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◇◆スラックスのおすすめコーデ5選
今までの内容を踏まえ、系統の違うおすすめのコーディネートを5種類ご紹介します
■キレイめアイテムで正統派スタイル
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コーデポイント
まずは王道のコーディネートから。
スラックスの端正な魅力をストレートに活かした着こなしです。
スリムなシルエットながらアンクル丈にすることで、仕事着感をなくし軽やかに見せましょう。
春夏には半袖オープンカラーシャツ、秋冬はカーディガンやセーターを合わせるなど、シーズンごとに変化させやすいのも嬉しいですね。
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■カジュアルに取り入れ着こなしをアップグレード
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コーデポイント
あえてパーカーのようなラフなアイテムと組み合わせることで今っぽいコーディネートが完成します。
もしもこちらのボトムスがジーンズやチノパンだと、定番過ぎて面白くないですよね。
あくまでカジュアルな雰囲気でまとめるために、足元はスニーカーを。
写真のようにトップスと同系色のシューズにすることで、さらに統一感が生まれます。
スラックスを加えていつもの着こなしをアップデートしましょう。
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■特別な日に。ジャケット×スラックス
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コーデポイント
いわゆる「ジャケパンスタイル」と呼ばれるこちらのコーディネート。
デートや記念日など、オフの日にもかしこまった場面ってありますよね。そんな時にピッタリの装いになります。
ジャケットを着る際には、やはりスラックスのような折り目正しい印象のボトムスがマストです。
大切な人と特別な時間を過ごすとき、普段と一味違う服装をすることで一層思い出深いひと時になる事でしょう。
また、こちらのジャケパンスタイルはオフィスカジュアルとしても使える着こなしです。
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■セットアップでトレンド感抜群!
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コーデポイント
セットアップとは写真のように上下同じ素材やデザインのものを組み合わせるスタイルで、着るだけで簡単にお洒落に見せてくれるのが最大のメリット。
大人の余裕を感じさせるコーディネートを作れます。
インナーを選ぶ際は「抜け感」を意識することがポイントです。
シャツなどキレイめな印象のアイテムも相性はいいですが仕事着感が強くなりやすいので、カットソーやニット、パーカーなど、あえてカジュアルめなものを合わせてみてください。
足元もスニーカーでリラックス感を演出しましょう。
ちなみにセットアップの利点として、上下で違うサイズを選べます。
スポーツ経験者をはじめ上下のサイズ差が大きい方にもおすすめです。
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■上級者向け!タックインコーディネート
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コーデポイント
「ファッションが人と被るのが嫌!」と思ってらっしゃる方は、タックインコーディネートにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
タックインとはトップスの裾をパンツにインする着こなしですが、ただインすれば良いわけではありません。合わせるアイテム選びに注意する必要があります。
例えば写真のように、股上の深いスラックスがおススメ。
浅めのボトムスを合わせてしまうと胴長に見えてしまう危険があります。
また、ワイドシルエットのスラックスを組み合わせることで、旬な着こなしになります。
お洒落上級者の方はぜひ挑戦してみてください。
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◇◆よくあるお悩み解消!安心してスラックスを選ぶために
ここまでスラックスの基本、着こなし方などを解説させていただきました。
あとはイメージに合うスラックスを見つけるだけ。
しかしどこで探せば良いのでしょうか?
①セレクトショップ
初心者から玄人まで、どんな方でも選びやすい場所として、セレクトショップがおススメです。
様々なテイストのスラックスがあるのできっとお気に入りが見つかるでしょう。
またアイテムのテイストに合わせて裾丈が定まっていることが多く、裾直しに悩む必要がないのも嬉しいですね。
②百貨店・スーツ専門店
百貨店などはビジネス向けのアイテムが多いですが、意外とカジュアルにも合わせやすいアイテムも多く揃っています。
またストレッチやウォッシャブル、形態安定など機能性が高いものが多いのも特徴です。
慣れてきた方は、ハイブランドショップでこだわりの強いアイテムを選んでみてもよいでしょう。
ぜひお気に入りのスラックスを見つけてください。
◇◆これでバッチリ!お手入れと保管方法
スラックスはスーツと同じく、お手入れが難しいと思われている方が多いはず。
確かに、洗濯できずクリーニングに出さなければいけないものも多いです。
しかし、普段使いするアイテムの着用頻度は週1、2回程度になります。
その場合はクリーニングに出すのは2~3か月に1度で十分です。
夏場、汗をたくさんかく季節はウォッシャブルのものを選ぶと便利です。
あとは保管方法が重要。
スラックスはたたんで収納すると折りシワが入り、せっかくのラインが崩れてしまいます。
センタープリーツに合わせて吊るすことでキレイに保管可能。
着用後は裾を上にして逆さ吊りにして干すことで、腰回りの重みで着ジワも伸びておススメです。
お手入れ・保管もそんなに難しいものではありません。
安心してスラックスのコーディネートに挑戦してみてください。
◇◆メンズスラックス【まとめ】
いかがでしたでしょうか。
スラックスをワードローブに加えることで様々なシーンの着こなしをランクアップできます。
大学生の方の着回しの幅を広げたり、社会人の休日をより紳士的に彩ったり。
こちらの記事を参考に、スラックスを使いコーディネートの幅を広げて見てください!
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