ファッションにおいて、突然カラーの「トーン」や「イメージ」と言われても、ピンとこない方も多いかもしれません。
しかしトーンとそのイメージは、普段のコーディネートにおいて無意識に私たちが受け取っている概念でもあります。
そこで、今回の記事ではトーンカラーとそのイメージについて解説します!
これから一緒にトーンとそのイメージを理解して、コーディネートの幅をグっと広げてみましょう。
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◇◆トーンカラーとは
まずはトーンカラーの説明に入ります!
トーンとは色調とも言い、色の調子を分けりやすくグループ分類したものを指します。
例えば、ヒマワリのような鮮やかな黄色、クリーンイエローのように薄い黄色…などのように、同じ黄色であっても明暗や濃淡などの色の調子によって雰囲気やイメージが変わってきます。
■トーンはどのようにできるのか?
基本的には純色という混ざりのない色に、白・黒・灰色が加わることでイメージを変化させることができます。
◇◆トーンカラーの分類
出典:(ICD 『カラーデザイン公式ガイド[基礎編(PDF版)]』、p.2より)
トーンには様々な分類がありますが、今回参考にしている国際カラーデザイン協会の「カラーデザイン検定」では有彩色13種類、無彩色6段階で構成されています。
■トーンのイメージ
次は各トーンが持っているイメージを見ていきましょう。
以下のように表現されます。
出典:(ICD 『カラーデザイン公式ガイド[基礎編(PDF版)]』、p.3より)
イメージワードはトーンが持つ代表的な印象を言葉で表したものです。
トーンごとに、言われてみれば確かに納得できる「イメージ(印象)」を持っていますね。
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◇◆トーンを基準にした色の組み合わせの基本
ここからはこれまでに知ったトーンの概念を活用して、他のトーンとの組み合わせを見ていきましょう!
一つのトーンを基準にコーディネートすることもできますが、他のトーンとの組み合わせ方を知れば、もっとコーディネートアレンジの幅を広げることができます。
トーンを基準にした色の組み合わせでは、配色に使用する色のトーン図における位置関係を参考にしながら考えていきます。
これは反対色や補色などの色相とはまた別の概念なので、色相の選択は自由にできます。
トーン差の大小によって、同一トーン、類似トーン、対象トーンの組み合わせがあります。
★同一トーン
まずは同一トーンから見ていきましょう。
同一トーンを言葉で表現すると「同じ略記号のトーン同士の組み合わせ」となります。
トーンの略記号とは、例えばビビットなら「vv」と表記するように色を表示する際にわかりやすく分類したものです。
vvから始まる色はすべてビビットの〇〇色というように理解することができます。
出典:(ICD 『カラーデザイン公式ガイド[基礎編(PDF版)]』、p.2より)
上のように、図で見たほうが分かりやすいですね。
この中から色を選ぶと、ビビット×ビビットの組み合わせができます。
同一トーンは「同じイメージを持つ色相の中から色を選んでいくこと」がお分かりいただけたのではないでしょうか。
★類似トーン
次は類似トーンです。
類似トーンは「縦・横・斜め方向に隣り合うトーンの組み合わせ」のことを指します。
どういうことなのか以下の図で見ていきましょう。
出典:(ICD 『カラーデザイン公式ガイド[基礎編(PDF版)]』、p.6より)
このように、縦・横・斜めに矢印があって、類似のトーンであることを示しています。
類似トーンから色を選択すれば、色の違いはあっても全体的なトーンが近いことが理解できます。
★対照トーン
最後は対照トーンです。
対照トーンは2つの意味があります。
まず1つ目は「明清色と暗清色のトーンの組み合わせ」で、もう1つは「低彩度色と高彩度色のトーンの組み合わせ」です。
下の図を見てみましょう。
出典:(ICD 『カラーデザイン公式ガイド[基礎編(PDF版)]』、p.6より)
この図からえんじブロックで囲まれているのが「明清色と暗清色のトーンの組み合わせ」を表しています。
明清色から一色、暗清色から一色選んで組み合わせれば、対照トーンが完成します。
また赤ブロックで囲まれているのが「低彩度色と高彩度色のトーンの組み合わせ」です。
トーンで見てみると、彩度の低いトーン群と反対に彩度の高いトーン群が分類されているのが理解できます。
こちらも対照トーンを作り出すことができる組み合わせです。
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◇◆トーンとイメージを活用したおすすめアイテム集
ここからは、トーンとイメージを活かしたおすすめアイテムをいくつか紹介していきます。
①ビビットトーンで明るく
出典:https://rakuten.co.jp
アイテムポイント
こちらはSHIPSのパウダーサテンギャザースカートです。
ビビットトーンのアイテムは活気があり、積極的なイメージがあります。
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②グレイッシュでシックな雰囲気を演出
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アイテムポイント
こちらはSHIPSのブラスボタンシュリンクトートバッグです。
グレイッシュトーンは灰色が配合されていて落ち着いた印象があります。
シックな雰囲気を演出するので、オフィスなどオフィシャルな場にも最適のトーンで活用の幅が広いでしょう。
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③ライトトーンで春を満喫
出典:https://rakuten.co.jp
アイテムポイント
こちらはUnited Arrows Green Label RelaxingのAラインステンカラーコートです。
ブルーがとれも鮮やかですが、少し白が配合されたライトトーンになっています。
このトーンは健康的で快活な雰囲気があるので、少し暖かくなってきた春にぴったりの色ですね。
ブルーなら他のアイテムとも合わせやすい万能カラーです。
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④ダークトーンで深みのあるコーディネートに
出典:https://rakuten.co.jp
アイテムポイント
まだまだ寒さが残るこの季節ならDANTONのインナーダウンクルーネックジャケットがおすすめです。
このカーキはダークトーンなので、コーディネートに深みを投入することができます。
グリーンを基調としているので色としては暗くなりすぎず、カジュアルなコーディネートにマッチします。
ここ数年、トレンドの中心にあるのが、カジュアルファッション。カジュアルファッションの範囲は広く、自由度が高い為、様々な雰囲気を出す事ができます。しかし逆に、幅が広すぎて捉えにく[…]
⑤ライトグレイッシュでリラックスムードを
出典:https://rakuten.co.jp
アイテムポイント
こちらはGlobal Workのウツクシルエットテーパードパンツです。
ライトグレイッシュトーンのアイボリーにチェック柄が入っています。
落ち着いていて、リラックスした印象があるトーンなので、カジュアルにもオフィスにも活用できそうです。
シリーズ累計150万本以上販売の高リピートアイテムなので、着心地の良さにも安心できますね。
最近よく耳にするリブニットパンツ。ゆったりとしたシルエットがオシャレですよね。 実は、このリブニットパンツ、オールシーズン履ける便利なアイテムだって知っていま[…]
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◇◆おすすめカラートーンコーディネート集
ここからはトーンとイメージを参考にしながらコーディネートを見ていきましょう!
ぜひ自分に合うお手本コーディネートを見つけてみてください。
★ビビットカラーでパワーのあるコーディネートに
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コーデポイント
こちらはオレンジの鮮やかなワンピースのコーディネートです。
これからの時期は暖かくなっていくので、気持ちも晴れやかになるビビットトーンがおすすめです。
ビビットでもオレンジ系統は肌の色との相性が良いので、表情も明るく見せることができます。
マキシ丈は今期も流行アイテムであり、リラックスした雰囲気があるのでお休みの日におすすめのコーディネートですね。
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★ホワイトの一色コーディネート
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コーデポイント
こちらはホワイトの一色コーディネートです。
ホワイトは無彩色ですが、ベリーペールトーンに近いアイテムとも言えます。
このトーンは軽く、優しいイメージがあるので、一色コーディネートでまとめても圧迫感がありません。
ホワイトはこの春夏のトレンドカラーでもあるので、是非挑戦してみてほしいコーディネートです。
この投稿をInstagramで見る˗ˏˋ ˎˊ˗(@mako_530)がシェアした投稿 - 2020年11月月1[…]
★ライトトーン×ストロングトーンの類似トーンコーディネート
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コーデポイント
こちらはライト×ストロングの類似トーンコーディネートです。
ノースリーブトップスはストロングトーンのブラウンで活動的なイメージがあります。
これにライトトーンのダメージデニムを合わせているので、全体としてヘルシーで元気な印象を演出しています。
小物も無彩色のホワイトやベージュのサンダルを合わせてセンス良くまとめていますね。
★ソフト×ダルの類似トーンコーディネート
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コーデポイント
こちらはソフト×ダルの類似トーンコーディネートで、ベーシックカラーを活用したスタイリングになっています。
アウターやトップスはソフトトーンなどグレーの入った色をチョイスし、ジーンズは色味を押さえたダルトーンのブルーを合わせています。
隣り合うトーンから色を合わせていることに加え、スニーカーまで全体的にベーシックカラーで構成されているので、統一感のあるコーディネートが完成しています。
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★無彩色×ダークの同系色コーディネート
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コーデポイント
こちらは無彩色×同系色のコーディネートです。
全体的には無彩色の白、黒、グレーを配色しています。
その上にトップスのディープトーンのネイビーが加わり、コーディネートに深みを与えています。
無彩色のベーシックカラーアイテムはどんなトーンのアイテムとも相性がいいので、積極的に取り入れていきたいですね。
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★ペール×ダークの対照トーンコーディネート
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コーデポイント
こちらはペール×ダークの対照トーンでまとめています。
トップスは素材もチュールなのでペールトーンやベリーペールトーンが持つ薄く、さわやかなで繊細なイメージともマッチしています。
ボトムスにはダークトーンのグリーンでずっしりしたイメージがあります。
上が軽く、下が重い配色なので上下のバランスも良くまとまっています。
対照トーンを上手く活用したスタイリングですね。
★ブラック×ベリーダークの類似トーンコーディネート
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コーデポイント
こちらはブラックを基調としたコーディネートです。
トーンとしては、ほぼブラックやベリーダークのイメージで、固くて重い印象が出ます。
全身ブラックのコーディネートは重さを感じるので、このコーディネートのように厚底ブーツやロックなプリントTシャツなどハードな雰囲気のあるアイテムとよくマッチしています。
ヘッドアクセサリーなどのレッドがストロングトーンのやや鮮やかな色なので、ブラックとのコントラストもきれいです。
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★ビビット×ライトグレイッシュの対照コーディネート
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コーデポイント
こちらはビビット×ライトグレイッシュの対照コーディネートです。
トップスとボトムスが鮮やかなビビットトーンからチョイスされていて、活動的で派手なイメージがありますね。
アウターにライトグレイッシュを合わせたことで、グレイッシュトーンの持つ落ち着いたイメージが全体を包み込んでいます。
対照的なトーンから選ぶと全体のイメージが調整されるので、どちらかに寄りすぎだと感じた時にはぜひトーンの持つイメージも参考にして色を選んでみてください。
★白×グレイッシュ×ディープの対照トーンコーディネート
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コーデポイント
こちらは白と比較的近いトーンのグレイッシュ、そして対照トーンのディープからアイテムが選択されています。
トップスのニットとバックにディープトーンのアイテムが、配置されていますが、全体のバランスで見ると面積が小さいので、そこまで圧迫感が出ていませんね。
インナーの白シャツとボトムスのアイボリー、シューズのベージュが淡いトーンから選ばれているので、優しく控えめなイメージを持つコーディネートに仕上がっています。
全体的にはブラウン系の同系色でまとめていて統一感も完璧です。
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★ベリーペール×ダークグレイッシュの対照トーンコーディネート
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コーデポイント
こちらはベリーペールからダークグレイッシュ、そして黒を配置したコディネートです。
黒のアイテム以外は淡い印象がありますが、全体のバランスで見ると重さのあるダークトーンアイテムと軽さのあるペールトーンアイテムが半々くらいなので、コントラストの点からもきれいにまとまっていますね。
重さもあるチャンキーブーツは黒、軽さのあるプリーツスカートはライトグレイッシュのトーンから選ばれていて、アイテムの性質とも色がマッチしています。
素敵なファッションコーディネートに仕上げるためには、いくつか押さえておくポイントがあります。 トータルバランス、色の組み合わせやトレンドをおさえるのはもちろんですが、[…]
◇◆ファッションカラーのイメージとトーンカラー【まとめ】
いかがでしたでしょうか。
トーンとそのイメージを知ると、普段何気なく私たちが受け取っていた印象にも納得できるのではないでしょうか。
自分が周りの人に与えたいイメージや、TPOに合わせたイメージからトーンコーディネートを組むことができれば、自分をもっと良く印象付けることもできると思います!
またアイテムの選択にもトーンとイメージを基にして選べば、コーディネートに一貫性を持たせて洗練されたスタイルを創ることができます。
これからも奥深いトーンとイメージの概念をもっと理解して、自分の好きな配色を見つけてみてくださいね。
ファッションコーディネートでは近年“TPO”という言葉が使われるようになりました。 洋服選ぶ時にいつ・どこで・誰となどシチュエーションを意識しコーディネートすることは[…]
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