ここ数年ヴィンテージ市場を中心にミリタリーアイテムの熱が高まってきています。
ミリタリーの実物は今では考えられない贅沢な生地使いをしていたり、凝ったつくりをしていたり、また古いものが放つ独特のオーラがあり魅力的です。
人気と比例して価格も高騰し、人気のアイテムにはなかなか手が出しづらい状況になりつつあります。
ミリタリーヴィンテージの過熱ぶりが各ブランドに与えている影響は大きく、最近ではミリタリーをサンプリング元にした商品が多くリリースされています。
実物を忠実に再現したものから部分的に取り入れたものまで、様々な解釈をして製品への落とし込みがなされています。
今回は旬なミリタリー要素を取り入れたアイテムやスタイリングをご紹介していきます。
この投稿をInstagramで見る(@kum__t.87)がシェアした投稿 - 2020年 9月月7日午前2時41分PDT[…]
- 1 ◇◆クリーンなミリタリースタイル
- 2 ◇◆目新しいアイテム「スモックパーカー」
- 3 ◇◆ミリタリーシャツの着こなし
- 4 ◇◆ミリタリージャケットの着こなし
- 5 ◇◆ミリタリーコートの着こなし
- 6 ◇◆初心者から上級者まで!おすすめミリタリーブランド&アイテム集
- 6.1 ▼ヘビー天竺スモックパーカー×ブランド:COBMASTER
- 6.2 ▼リップストップミリタリースモック×ブランド:BEAMS PLUS
- 6.3 ▼SC:リヨセル/コットン ストレッチミリタリーシャツ×ブランド:SHIPS
- 6.4 ▼CMノーカラーミリタリーシャツ×ブランド:UNITED ARROWS green label relaxing
- 6.5 ▼(M)ARMY TWILL 3XL FATIGUE JK×ブランド:JOURNAL STANDARD relume
- 6.6 ▼(M)アートプリントM-65×ブランド:RAGEBLUE
- 6.7 ▼別注M-65 COAT PRIMALOFT×ブランド:nano universe
- 6.8 ▼スノーパーカー×ブランド:nano universe
- 7 ◇◆クリーンミリタリー【まとめ】
◇◆クリーンなミリタリースタイル
これまでもミリタリーがトレンドになるシーズンは数多くありました。
過去にはリアルを追求し加工にこだわったアイテムなどもありましたが、今回のミリタリートレンドはあくまでもきれいめなコーデがベースとなります。
これまでのきれいめカジュアル路線を踏襲しつつも、ミリタリーのスパイスを加えたアイテムでつくる「クリーンミリタリー」なスタイルです。
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◇◆目新しいアイテム「スモックパーカー」
今のミリタリートレンドの中で目を引くのがスモックパーカーです。
布帛のプルオーバータイプのパーカーですが、いずれもゆったりシルエットのものが多い印象です。
一枚で着てもサマになり、ジャケットやコートのインナー使いも可能です。
カットソーのパーカーとは違ったボリューム感を出せるアイテムなのでパーカーのマンネリ化を打破するのにうってつけですよ。
■スモックパーカー【コーディネート例】
出典:https://wear.jp
コーデポイント
アウターにスモックパーカーをもってきたスタイリングです。
このように大き目のサイズをセレクトするとアウター感が増して存在感が出せます。
パンツはレギュラーから細身のものを選ぶとサイズバランスはまとめやすくなりますよ。
全身ミリタリーアイテムで固めてしまうとキツイ印象になってしまうため、ミリタリーアイテムの数を絞ることがクリーンミリタリースタイルのコツです。
アイテム数が増えた場合は極力シンプルなアイテムを組み合わせるようにすると上手くまとまります。
出典:https://wear.jp
コーデポイント
こちらはインナーにスモックパーカーを入れたスタイリングです。
このようにカットソーのパーカーと同じ要領でコーデしていただけます。
近年はジャケットなどのアウターもオーバーサイズ化していますので、インナーにこれぐらいのボリュームアイテムをもってきても違和感なく合わせていただけるのではないでしょうか。
キャップやスニーカーも含め色数を絞って統一感を感じられるスタイルになっています。
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◇◆ミリタリーシャツの着こなし
ミリタリーアイテムの中でもシャツは比較的取り入れやすいアイテムです。
シャツというアイテムそのものがきれいめに持っていきやすいアイテムでもありますので、気軽にチャレンジしてみてください。
やはりオーバーサイズをチョイスすることで今っぽいスタイリングになりますよ。
■ミリタリーシャツ【コーディネート例】
出典:https://rakuten.co.jp
コーデポイント
明るいブラウンカラーが特徴的なミリタリーシャツを着用しています。
こういったあまりミリタリーらしくない色味のアイテムは、クリーンミリタリーには使いやすいアイテムになります。
カーキやオリーブばかりだときれいめにもっていき辛い場合もあり、色の選択は重要になります。
パンツを9分丈にすることでミリタリーの重さを軽減させられるのでおすすめです。
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出典:https://rakuten.co.jp
コーデポイント
ノーカラーのミリタリーシャツを取り入れたスタイリングです。
胸にCPOジャケットのような、大きなポケットが配置されたミリタリーシャツです。
軍モノの衿を取り外してきれいめに着られるよう、ノーカラーにした商品も最近ではよく目にします。
ノーカラーシャツは最近おなじみですが、ミリタリー要素もあるシャツなので簡単に今っぽいコーデがつくれますよ。
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◇◆ミリタリージャケットの着こなし
羽織るだけでミリタリーな雰囲気をまとえるミリタリージャケットですが、他のアイテムを極力シンプルにまとめてジャケットメインのスタイリングにすることがクリーンに着こなすコツです。
特にオーバーサイズなものでもなるべく着丈が短いアイテムを選ぶことをおすすめします。
ショート丈のジャケットにインナーTシャツをレイヤードすると一気に今年らしさが増しますよ。
■ミリタリージャケット【コーディネート例】
出典:https://rakuten.co.jp
コーデポイント
オーバーサイズのミリタリージャケットに白Tシャツをレイヤードしたスタイルです。
シンプルですがサイズ感やレイヤードでストリートテイストに表現しています。
ジャケットはかなりのオーバーサイズですが他のアイテムが細身にまとまっており、クリーンに仕上がっています。
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出典:https://wear.jp
コーデポイント
ミリタリーのM-65ジャケットをベースにしたジャケットのスタイリングです。
インパクトのあるバックプリントも相まってバックスタイルではミリタリーを感じにくいコーデになっています。
ハットなど小物もうまく使ってストリートに落とし込んでいますので、後ろから見るとまるでコーチジャケットをあわせているかのように見えます。
ミリタリーに色々な要素をミックスさせるスタイルも面白いですね。
◇◆ミリタリーコートの着こなし
ステンカラーはじめロングコートはすっかり定番化してきていますが、ミリタリーもののロングアウターにも注目が集まっています。
ミリタリーコートといえば大定番のモッズコートが挙げられますが、軍の実物品は在庫の枯渇にともない年々相場が上がってきています。
ブランドにもミリタリートレンドが波及している現在では様々なモデルがリリースされており、基本は実物のミリタリーウェアがベースになりますが、より現代で着やすいように再構築されています。
■ミリタリーコート【コーディネート例】
出典:https://rakuten.co.jp
コーデポイント
モッズコートメインのスタイリングです。
スタンドカラーのコートにパーカーはベストマッチで、こなれた印象を作りやすい着こなしです。
コートの色も落ち着いた色にすることでクリーンミリタリーなスタイルに仕上がります。
色味を絞ってシャープな印象のスタイリングです。
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コーデポイント
US軍のスノーパーカーモチーフのミリタリーコートのスタイリングです。
白のコートは難易度が高そうですが、モノトーンベースにパンツのオリーブ色で全体のカラーがやわらかく中和されています。
白いキャップやスニーカーで合わせてもうまくハマりそうです。
オーバーサイズコートに9分丈パンツで軽さを出すスタイリングは非常に今っぽいです。
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◇◆初心者から上級者まで!おすすめミリタリーブランド&アイテム集
▼ヘビー天竺スモックパーカー×ブランド:COBMASTER
US NAVYのスモックパーカーをデザインベースにしており、フロントのポケット内に小さなポケットが配置されています。
当時のディティールを生かしたデザインになっています。
大きめなサイズになっているのでアウターとして着用できるスモックです。
▼リップストップミリタリースモック×ブランド:BEAMS PLUS
ミリタリーアイテムからサンプリングされたスモックパーカーです。
ミリタリー実物はコットンが多いですが、こちらはポリエステル100%の素材を使用しています。
超高密度のシワ加工を施しており、化繊っぽさを和らげています。
スモックパーカーの現代版といった雰囲気のアイテムで、オーバーサイズアイテムですが4サイズ展開でサイズの振り幅が広くなっています。
▼SC:リヨセル/コットン ストレッチミリタリーシャツ×ブランド:SHIPS
ブラック、ベージュ、ブラウンと取り入れやすいカラー展開になっています。
アイテムとしても近年着慣れたオープンカラーできれいめコーデに取り入れやすいアイテムです。
ミリタリー実物にはないストレッチ性のある素材を使用し、表面は微起毛でヌメ感のある生地を使用しています。
ミリタリーアイテムを着やすく現代的にアップデートしたアイテムです。
▼CMノーカラーミリタリーシャツ×ブランド:UNITED ARROWS green label relaxing
ミリタリーディティールで男くさいカラー展開ですが、ノーカラーという点でやわらかい雰囲気に緩和されています。
ストレッチの入った生地でインナーにもアウターにも使え、またインナーに薄手のパーカーを入れても今っぽいスタイリングになりそうです。
第一ボタンをあけてヘンリーネック風にも着られますしボタンを全て閉じてきれいめな雰囲気でも着用できます。
▼(M)ARMY TWILL 3XL FATIGUE JK×ブランド:JOURNAL STANDARD relume
ここ数年のヴィンテージのジャングルファティーグジャケットの過熱ぶりはすさまじく、ファッションブランドにも多大な影響を与えています。
実物のファティーグジャケットは着丈が長い個体が多く、着こなすのが難しいアイテムでもあります。
こちらのアイテムはミリタリーな雰囲気を持たせたままワイドショートにアップデートされています。
身幅はかなり大きいですが、インナーにスウェットやパーカーを着用でき、レイヤードしやすいアイテムになっています。
▼(M)アートプリントM-65×ブランド:RAGEBLUE
M-65をデザインソースに背面に大胆な名画のプリントをほどこしたジャケットです。
ミリタリーものというよりは、コーチジャケットのような雰囲気で気軽に羽織れるアイテムです。
ミリタリーとストリートの融合が絶妙な加減です。名画ネタは市場で好調で、ミクスチャーともいえるこういったアイテムも面白いです。
▼別注M-65 COAT PRIMALOFT×ブランド:nano universe
デザインベースは通称モッズコートと呼ばれるM-65パーカーですが、細かなサイズ調整がはかられています。
今のトレンドで着やすいよう肩回りを大きく、丸みのあるデザインに仕上げています。
また、軍実物はライナーを使用しないと防寒性は少々心もとないですが、こちらはプリマロフトの中綿入りで暖かく過ごせます。
実際に軍に納入していたアルファインダストリーズへの別注商品になっています。
▼スノーパーカー×ブランド:nano universe
US軍のスノーパーカーをモチーフにしたコートです。
実物は装備の上から羽織るオーバーコートのためかなりのビッグサイズですが、ざっくり感をもたせたままちょうどよく羽織れるサイズに調整されています。
ライトコートとしてはもちろんスウェットやニットの上から着用すれば防寒性もバッチリです。
◇◆クリーンミリタリー【まとめ】
ミリタリーウェアは究極の機能服です。
そのため用途に合わせた細かなディティールが盛り込まれている場合が多く、サンプリング元のアイテムのディティールを生かしたデザインが多くなっています。
当時どのような使われ方をしていたのかを知ることで愛着もわいてくると思います。
軍の実物ではハードになりすぎてしまう場合もありますが、各ブランドがリリースしているものは今のトレンドで着やすいようアレンジが加えられています。
ぜひお気に入りの一着を見つけてクリーンミリタリーなスタイルを楽しんでみてくださいね。
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