近頃「エコ」や「サステナブル」という言葉をよく聞きます。
エコバックを持ち歩くようになった方も多いのではないでしょうか。
私もその一人です。
今回はそれらエコに関することをファッションと関連付けて見ていきましょう。
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◇◆サステナブルってなに?
まず「サステナブル」という言葉について説明していきましょう。
サステナブル、英語で表記すると「Sustainable」となります。
「sustain(持続する)」と「able(〜できる)」からなる言葉です。「持続可能な」「ずっと続けていける」という意味で使われています。
近年の地球環境保護、「エコロジー」の考え方から広まった言葉ですね。
■「エコ」と「サステナブル」の違い
では、よく聞く言葉同士「エコ」と「サステナブル」に意味合いの違いはあるのでしょうか。
エコの意味合いとしては生物学に由来する「ecology(エコロジー)」と経済を意味する「economy(エコノミー)」、この2つの意味を合わせて「エコ」という言葉で使われます。
総称して「環境に良いこと=エコ」と定義されている訳です。
それと比較し、サステナブルの考え方は「生活」に寄り添った意味合いが強いです。
当然現在の生活を維持してくためには環境保全も大事な訳で、エコを意識することで現在の生活を維持していこうという考え方から「サステナブル」という言葉は広まったと考えて良いでしょう。
近年は世界的に環境保護を叫ばれているので、それにファッション業界が便乗した考え方と言ってしまっても良いかもしれません。
実際にはCo2が増えても地球温暖化には関係しないし、南極の氷が溶けたところで海面上昇はしません。
コップに水と氷を入れれば誰でも解りますね。
Co2の考え方についてはむしろ逆で、「温暖化しているからCo2が増えている」が正しいです。
これらの話をすると脱線してしまうので、ここでは深くは触れず、ファッションの話題に戻していきましょう。
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◇◆エコという考え方
先述しましたが、Co2排出量は地球温暖化に対して影響はしません。
この辺りは話すと長くなるので割愛しますが、ではなぜエコという考え方をこれほどまでに浸透しているのでしょうか。
1つ目には「政治的意図」があります。
少し考えてみるとわかりますが、地球環境について議論することで職が生まれ、雇用が生まれ、税金が生まれ、政治家の天下り先が生まれます。
政治家にとっては世界共通でおいしい話ですね。
しかし、これはあくまでも私の個人的な見解に過ぎないことをご了承ください。
2つ目は「環境保護」「地球保護」です。
皆さんが意識するのはこの部分ではないでしょうか。
海が汚染され、ビニール袋を食べてしまう生き物たちがいるなんて話題は多く聞きますね。
これに関しては本当に心を痛めます。
ビニール袋の使用量を減らしたところで、捨てる人が居なくならなければ意味はありませんが。
これらの事柄、主には1つ目の理由によりますが、エコの考え方は今や世界中に浸透しています。
政治的な話が絡んでしまいましたが、エコを意識すること自体は本当に良いことです。
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◇◆ファッションをエコに
かなり脱線した話もありましたが、ファッション業界にも「エコ」、「サステナブル」の考え方は浸透しています。
エコな素材の使用、服を捨てないという考え方、環境にやさしい染料を使用するなど、様々なものが出て来ましたね。
またこれらの物を世界的なブランドが販売したり、アーティスト達が身に着けることによってこの考え方は広く一般に浸透したように感じます。
しかしその一方で、「大量生産」「大量消費」のプチプラ系のブランドが勢力を伸ばしているのも事実です。
それらプチプラブランドもサステナブルを意識したものを販売することがありますが、やはり大手に比べるとその品質は見劣りしてしまうものでしょう。
なぜなら、浸透してきているとはいえ、まだまだサステナブルな素材には高価なものが多いからです。
次の章ではそんなサステナブルな素材、エコな素材にはどんなものがあるのかを見ていきましょう。
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◇◆ファッションにおけるエコな素材
エコな素材というとどんなものがあるのでしょうか。
「天然染料」や最近話題になることも多い「エコレザー」「オーガニックな素材」という言葉も良く耳にしますね。
これらのものをひとつずつ見ていきましょう。
■天然染料
「動物から抽出する」…。
なんだかすごいものを想像してしまいましたが、代表的なものでいうとサボテンに寄生するエンジ虫など虫由来のものや、イボニシといわれる貝から抽出されるもののようです。
天然染料は合成染料に比べて定着率が低いなど、様々な理由であまり使われることが無かったようですが、近年はエコやサステナブルの普及により「防虫性」や「薬用効果」に注目が集まっているようです。
■人工皮革・エコレザー
「人工皮革」は以前より広く一般的に使用されてきましたが、最近は耳にすることも多くなってきたのが「エコレザー」です。
男女問わず最近のトレンドアイテムにはエコレザーや人工皮革を使用した物が増えてきた印象です。
本革を使うと重い印象になってしまうものもエコレザーを使用することで軽やかな雰囲気を演出できます。
■オーガニック素材
よく聞く言葉「オーガニック素材」。
使われる肥料ももちろん自然のもので、土壌や水質も細やかに管理された環境で育てられます。
それだけではなく、「有機取引協会」といわれる組織が監査を行ない、素材の95%以上が天素材と認められた場合に「オーガニック素材」と呼ばれるものになります。
アレルギーを起こしにくいなどの特徴があり、ベビー用品にはよく使われている印象です。
■化学繊維
これはあまりエコと感じない方もいるかと思いますが、敢えて挙げさせて頂きました。
「天然の素材こそエコ」と考えることも間違えてはいないかと思いますが、動物たちにとってそれは良いことなのかと私は考えてしまうので敢えて挙げさせて頂きました。
例えば毛の素材、ウールであれば羊に成長促進剤や殺虫剤が使われます。
食べる飼料にも農薬が使われているでしょう。
そしてゲップには環境を破壊すると言われる「メタン」が含まれます。
ここまで聞くとあまりエコを感じませんよね。
化学繊維には植物由来の物や再生可能な物も多くあります。
そういった素材であれば、サステナブルの意識に反せずに使用することが出来るのではないでしょうか。
◇◆エコ素材と環境問題
ここからはかなり主観的な話をしていきます。
私個人としては、エコ素材の使用に拘る必要性はないと思っています。
値段が高いものも多いし、見た目に違いはほとんど分かりません。
しかし、環境問題に気をつかうことは必要でしょう。
前述した海洋汚染の話にしても、どんなに「ビニール袋を有料化して減らそう」、「エコバックを持ち歩こう」といったところで、海洋汚染、環境汚染に関係しますか?
私はあまり関係が無いと思っています。
なぜなら「海にごみを捨てることをやめよう」とは言っていないし、変わらずビニール袋は生産され続けているからです。
「海洋汚染を無くしたい」→「ビニールやプラスチックを動物が食べてしまう」→「ビニールやプラスチックを海に捨てさせたくない」→「ビニールを作る工程で環境汚染もしてしまう」→「ビニールを使わないようにしよう」→「ビニール袋を有料化すれば使用量が減る」→「ビニール袋を有料化、エコバックを推奨」という流れになっている訳ですが、遠くないですか?
ビニール袋を有料化したところで、生産量としては変わらないでしょう。
そして海にゴミを捨てるのをやめようとは言っていないし、捨てられるゴミはビニールやプラスチックだけではないはずです。
たとえエコ素材であっても捨ててしまえばゴミです。
これらのことを真剣に考えるのであれば、他にも色々できることがあるのではないかと考えてしまいます。
しかし、国が推奨しても変わらないのだから、こちらが変わる必要がないかと言われればそういうわけでもないでしょう。
◇◆ファッションをサステナブルの関係【まとめ】
「エコ」、「サステナブル」についてお話をさせて頂きましたが、いかがだったでしょうか。
考え方が浸透しているとはいえ、中々どんなものなのか、何を意識していけば良いのかは分からないものですよね。
服で言えば「古着」を活用する、「レンタル」を活用することもエコになります。
また着ない服は「捨てずに売る」という選択も節約でありエコです。
私個人の意見としては、前述したようにそこまで「エコ素材」に拘る必要はないかと思っています。
エコ素材はまだ値段が張るものを多いし、人工皮革より本革の方が好きです。好きなものは中々変えられませんよね。
これからこのエコの意識、サステナブルの意識が浸透していくことで段々とそれらに準じないものは淘汰されてしまうのかもしれません。
大好きな本革も値段が高騰したり、販売禁止なんてこともありえなくはない未来です。
もしそうなったら悲しいですが、それが世界基準になってしまったら仕方のないことでしょう。
「現在の生活を維持できる=サステナブル」と説明をさせて頂きました。
この考えからいけば、私にとって本革が使用できなくなるのはサステナブルではないですよね。
少しでも今の生活、好きな物を好きでいても許される生活を続けるために環境保全に努めていきたいです。
これを読んでいる皆様がほんの少し環境のことを意識して、今自分に出来るエコを実践して頂ければ幸いです。
そのことがあなたにとってのサステナブルになるのですから。
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