似合う色の定義には、個人差があり感覚的なものです。
パーソナルカラーは、生まれながらにして持っている肌の色・瞳の色・髪の色などを基本にその人に似合う色を診断し、日々の色彩コーディネートに活用することで、個々の魅力を輝かせることができます。
今回はそんな色を専門とした資格であるパーソナルカラリスト検定を目指す方へ、試験対策方法や出題範囲、おすすめ教材、また取得のメリットなど分かりやすく解説していきます!
ファッションとカラーの関係性はこちらで分かりやすく纏めています。
配色とは、2色以上の色を組み合わせることをいいます。センスのいい着こなしとは、トレンド感やサイズ感、TPOや年齢に合っているか、その人らしさが表現できているか?などなど。押さえ[…]
◇◆パーソナルカラリスト検定とは?
パーソナルカラーに関する資格はいくつかありますが、CUS®表色系(カラーアンダートーンシステム)を使用し、色彩知識・配色調和に比重をおきいたのがパーソナルカラリスト検定です。
「みんなが選ぶ持っててよかった資格」日本資格大賞を受賞しています。
検定を取得してよかったという多くの声が上がっている評価の高い資格です。
時間やお金をかけせっかく取得したので、長く活かせる検定は大きなメリットだと感じます。
私自身もあの学びの蓄積のお陰であり、資格を得たことで日々の色の選択に迷いがなくなり、自然と自分や相手に似合う色をチョイスできるようになりました。
◇◆パーソナルカラリスト資格認定者として活躍の場
例えばファッションやメイク、コスメの分野では人それぞれの適した色を首周り、顔周りに配置することで肌がつややかに明るく健康的に見え、その効果でクマやシワをカバーし、輪郭をすっきりとシャープに見せることが可能です。
洋服のコーディネートに関しては清潔感・好感度の印象をつくり、バランスの良い着痩せ効果があります。
パーソナルカラーは生涯変わらないものといわれています。
資格を得ることが信頼やスキルなど、キャリアや生き方を変えていくきっかけにつながります。
■資格を活かせる仕事とは?
パーソナルカラリストとは、実用的に技能や専門知識を活かすことができ、特に美容業界ではスキルとしてプラスしかない資格だと思います。
もちろん日常のコーディネートにも活かせる趣味向きの資格でもあります。
色に関わる業界はさまざまありますが、美容業・ファッション業をはじめ、ブライダルでのドレス選びでは非常に大きな役割を果たしています。
そして身につけるアイテムとしてもジュエリーや眼鏡などもパーソナルカラーを活かせる仕事でもあり、インテリア・フラワー業・販売業など活躍の場はさらに増え、色を扱うプロとしては持つべき資格の一つではないかと思います。
◇◆パーソナルカラリスト検定の概要・出題範囲
3級 | 2級 | 1級 | |
受験条件 | 制限なし | 制限なし | 2級取得者のみ |
検定料 | 7700円(税込) | 11000円(税込) | 17600円(税込) 1次または2次免除者11000円(税込) |
試験問題 | マークシート70問 配色実技20問 | マークシート80問 配色実技20問 | 1次:マークシート100問 2次:記述+配色実技80問 |
試験時間 | 160分 | 170分 | 1次:90分 2次:80分 |
併願受験 | 可 | 可 | 不可 |
出題範囲 | 3級 | 2級+3級 | 1級+2級+3級 |
★3級出題範囲
色彩と文化 | 日本の文化と歴史・日本の伝統色など |
色彩理論 | 色のしくみ・PCCS® 表色系と配色効果など |
色彩とファッション | ファッションの概論・ブライダルと色彩など |
パーソナルカラー | ヘアメイク・パーソナルカラーの特徴など |
各項目から出題はされますが、色彩理論、CUS表色系と配色効果、パーソナルカラーに関して重点的に学習がポイントになります。
パーソナルカラリスト検定3級公式テキスト
パーソナルカラリスト検定3級 問題集
★2級出題範囲
色彩と文化 | 染料と染色・ヨーロッパ文化と歴史など |
色彩理論 | 混色・色の見え方・配色テクニックなど |
CUS® 配色調和理論 | アンダートーンの色相と色調など |
色彩を活かすテクニック | ファッション概論・ディスプレイなど |
パーソナルカラー | ヘアカラー・ネイルカラーなど |
3級の内容も出題範囲になります。
そして2級テキストのCUS配色調和理論、パーソナルカラーに関してはアンダートーンなどをしっかり理解しておきましょう。
(2級・1級は合本版テキスト)
パーソナルカラリスト検定2級・1級公式テキスト
カラリスト検定2級 問題集
★1級出題範囲
色彩論の系譜 | 色の分類のはじまり・実用的な色彩調和理論 CUS®表色系・17色調など |
CUS®配色調和理論 | アンダートーンと色相配色・知覚効果など |
CUS®配色調和を活かすテクニック | 色彩調和の応用など |
1級は、3級と2級の内容を含めての出題になります。1級は1次と2次とあり、問題数も非常に多いです。
1級には公式問題集はなく、情報自体が少ない状態です。3・2級のように問題を解いて慣れていくことはできません。
1級に関しては主に公式テキストで学習するとこになります。色彩の歴史・CUS®表色系・パーソナルシーズンカラー・スタイリング・アンダートーン・色調配色などの理解度が合格のポイントになりそうです。
(2級・1級は合本版テキスト)
パーソナルカラリスト検定2級・1級公式テキスト
CUS®カラーカード185(3級対応)
CUS®カラーカード185(2級・1級対応)
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◇◆押さえておくべき学習のポイント
①アンダートーンの分類
出典:https://rakuten.co.jp
アンダートーンの学習のポイントは、色相12色(黄・黄緑・緑・青緑・緑青・青・青紫・紫・赤紫・赤・赤橙・黄橙)と色調9種類(pl・cl・bt・vv・dl・lg・td・dk・dp)の色相と色調の2属性で色を表示することができます。
それぞれの色相ごとにアンダートーンが変化し、一部の色相には2色のアンダートーンが存在します。
CUS®色調図色相環と9色調図は必ず覚えておきましょう。
②シーズンカラーのイメージ
基本の色(肌・目・髪の色)によってブルーアンダートーン(Bu)とイエローアンダートーン(Yu)に分けることができます。
その人自身がどちらであるかを判断し、それに合わせたファッション・ヘアカラー・ネイルなどを提案できるよう、パーソナルカラーの4つのシーズンカラーの特徴やCUS®であらわすとどう分類できつかを覚えていきましょう。








色調 | 色相 | イメージ | 配色 | |
パステルサマー | cl・dl・lg | 青〜青紫 紫〜赤紫 | エレガント
| グラデーション配色 |
ブリリアントウィンター | vv ・pl 無彩色 | 高彩度 無彩色 | ドラマティック | コントラスト配色 |
ブライトスプリング | cl・bt | 赤橙 黄橙 黄 黄緑 | プリティ | 多色配色 |
ディープオータム | dp・dk・td | 赤 赤橙 黄橙 黄 黄緑 | ナチュラル | 自然界にある配色 |
③ファッションとイメージワード
調和のとれたコーディネートにするためには、イメージに合わせた素材・アクセサリー・バッグ・くつなどのアイテムのバランスをよく用いる必要があります。
この項目には16種類のファッションとイメージワードを覚えていきます。
それぞれのファッションスタイルによって、どんなイメージになり、どんなアイテムが該当するのかをしっかり把握しておきましょう。
エレガント | 優雅・おしゃれ・上品 |
ドラマティック | 強烈・刺激的・大胆 |
プリティ | 可憐・無邪気・可愛さ |
ナチュラル | 自然・素材・気取りない |
クラシック | 古典的・伝統的・保守的 |
フォーマル | 気品のある・正統派の・整った |
アクティブ | 活動的・快活・軽快 |
シック | 都会的・知的・洗練された |
ロマンティック | 甘く柔らかい・夢みるような・繊細な |
モダン | シャープ・都会的・個性的 |
キュート | 愛らしい・小悪魔的な・軽やかな |
ゴージャス | 華麗・円熟・豪華 |
シンプル | 無駄のない・すっきりした・あっさりした |
ダンディ | ハードな・渋い・メンズライクな |
カジュアル | 楽しい・気取りのない・ラフな |
スポーティ | 機能的・スピーディー・活動的な |
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◇◆パーソナルカラリスト【試験問題例】
問1. 藍で下染をしてから刈安で染めると( )になる
①青竹色 ②縹色 ③若草色 ④アップルグリーン
①シンプル ②ゴージャス ③クラシック
問3. ブリリアントウィンターの女性が、ビジネスシーンで似合う柄を選びなさい。
①水玉模様 ②幾何学模様 ③ピンストライプ
- 答えはクリック
- 問1.回答:①
問2.回答:②
問3.回答:③
◇◆合わせて取得すべき資格と資格登録について
資格を活用するの場は、今後もますます広がり続けています。
色の学び通じ、共通の仕事や趣味をきっかけにたくさんの方々と繋がることもできます。
学びを通じて色彩に関する情報交換ができたり、交流会をなども行われるようです。
そして、日本カラリスト協会ではパーソナルカラリスト検定とトータルカラリスト検定をそれぞれ合格した方向けに、登録料金1万円(税抜)でカラリストとして登録をすることができ、その登録は1度行うことで3年間有効で3年毎に更新することが可能です。
個々に、カラリスト資格番号・カラリスト認定証が与えられます。
カラリスト資格認定者として、色彩の第一線で活動するならば、資格とは別に登録することもおすすめです。
他にもパーソナルカラー検定には色彩技能パーソナルカラー検定や色彩技能パーソナルカラー検定(R)があります。
色彩検定(A・F・T)もおすすめなので気になる方は是非こちらをご覧ください!
色彩検定とは、文部科学省後援の公的資格で、色に関する資格はいくつかありますが、色彩検定は主にファッションに特化している資格になります。初めて色彩関連の試験を受ける方におすすめの検定で、[…]
目的に合わせぜひ新たな検定取得にもチャレンジしてみてください。
