アパレルのエリアマネージャーって?仕事内容やキャリアアップに求められるスキルを解説!

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ショップスタッフにとって、エリアマネージャーは憧れのポジションと言えるでしょう。

マネージャーは長く勤めていれば誰でもなれるわけではなく、競争を勝ち抜いたヒトだけに与えられる役職で一般社員を指揮・統制する管理職であることから社会通念として位は高いほうと言えます。

 

エリアマネージャーはショップ・ストアの管理や統括がメイン業務となるので、ショップスタッフからキャリアをスタートしたヒトにとってショップマネージャー(店長)・エリアマネージャーを目指すというのは最も理にかなっていると言えます。

 

 

自ら現場に出てプレーヤーとしても活躍するプレイングマネージャーも多いですが、「他のヒトを動かす」のがマネージャーなので、基本業務はマネジメントとなります。

そのため、ショップスタッフからはたまに店に来て店長とお話しして終わり、みたいな仕事をしている人と見えているかもしれません。

 

 

「楽しそうそうなポジション」と思っているショップスタッフの方も多いのではないでしょうか。

ラクそうに見えているかもしれませんが、実際はとても難しい職種です。

他のヒトを動かす、つまり他者を通じて結果を出すということはとても大変なことです。

なぜなら、人数が多くなればなるほど「コミュニケーションのズレ」が発生するからです。

自分の思いが相手に正しく伝わらなければ、当然求めている結果を得ることは難しいです。

 

 

コミュニケーションのズレというのは、言ってみれば伝達ミスや漏れとなります。

伝えた気になっていたということや、受け手側の多様性といったことから起こります。

一度で伝わるヒトもいれば、何度も噛み砕いて説明が必要なこともあります。

極力あいまいな発言は排除し、相手に伝わるまで何度も確認し言い続ける必要があります。

「他のヒトを動かす」というのは思っている以上に大変なのです。

 

 

そして、部下の指導や育成だけでなく、同時に「結果」も求められます。

売上が悪ければレポートラインであるディレクターやジェネラルマネージャーから会議でつつかれます。

エリアマネージャーは中間管理職にあたるポジションなので、心労が絶えません。

 

では、エリアマネージャーはどういう仕事をしているかというと、他者を通じて物事を達成する事であり、問題に気づき、解決していくこと、となります。

具体的な問題から、そこに潜む抽象的で本質的な原因を見極め、そこを解決するために具体策を出し実行していきます。

 

 

昨今はモノが売れない、売れにくい時代が続いているとよく言われています。

モノが売れない時代になってくると、ますます今後、モノの価値は低くなっていきます。

アパレル業界において私たちは、お客様を楽します事、喜ばす事、少しワクワクさせる事が仕事です。

洋服を売る事はその手段です。

 

 

本当に大切なことは目に見えない」とは星の王子さまの有名な言葉。

今見えている具体的な絵を見ようとしてはダメです。

今見えているものは現象、それではなく、その現象の奥に潜む原因を探るのです。

抽象化させると、他人事、責任感がない、惰性、これらのキーワードが出てきます。

具体策は成果を出すために無理強いをする。そうでなく、私たちがすべきは環境を用意することで北風と太陽の童話を思い出して欲しいです。

 

 

ルールや規律は必要です。

それとは別に、自ら進んで仕事をする環境を整備することを考えます。

どうしたら他人事ではなくなるのか、どうしたら責任を持って仕事をするようになってくれるのか、その具体策を自分に当てはめて考えます。

「ラクダを水辺に連れて行くことは出来るが、水を飲まさせることはできない」事を知ることです。

 

 

マネージャーをやると、誰しもが自分のコピーが欲しいと思うようになります。

自分のコピーであれば、思うように動いてくれるからです。

ポジションが上がっていくにつれて、自分の言うことを聞いてくれるヒトが側近として配属されていくようになっていくのはそのためです。

ただ、イエスマンでは全くダメですが、組織の中で出世していく上では「迎合」は必要です。

チャンスをもらうためには上司に気に入ってもらうことも必要なのです。

 

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◇◆アパレルのエリアマネージャーってどうやったらなれるの?

 

アパレルのエリアマネージャーになるには、やはり「目に見える実績」が求められます。

ショップスタッフとして実績を残し、まずは店長を目指す、となります。

店長でキャリアを終える方もいますが、店長から独立して経営者として成功しているスーパー店長も中にはいらっしゃいます。

 

 

店長は次のステップに進む上でとても重要なポジションと言えます。

更に、自分がステップアップしていくためには、ここで次期店長候補を育成しておく必要があります。

それが出来ないといつまで経っても先に進むことができません。

逆に、店長というポジションはマネジメント能力を示す絶好の機会と言うことが出来るでしょう。

 

 

また、上司と面談をする機会がある時には、必ず上を目指しているという気持ちを伝えておくようにしましょう。

プライベートで寡黙は評価されることも多いですが、組織で動く仕事では、寡黙はコミュニケーション能力の不足とみなされます。

社会において、待ちの姿勢は評価されません。

会社は「やりたいと手を挙げるヒト」にチャンスを与えたいと考えます。

 

 

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■まずはショップスタッフとして実績を作る

 

ショップスタッフであれば、誰よりも販売力が高いとか誰よりも顧客様が多いとか誰よりも商品知識が優れているといった、売上に直結する部分は大きな加算ポイントとなります。

急なシフト変更や欠勤フォローなど、会社が困っているときに助ける姿勢も企業ではとても重宝されます。

 

そうしているうちに、わからないことがあったら周りのスタッフが聞きに来てくれたり、何かあったら真っ先に相談してくれたりと段々と頼られるようになってきます。

そうなると、この人はこの店には必ず欠かせない人という空気が店内が充満し、社内にも伝わります。

 

 

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■ショップマネージャーのチャンスは確実に掴む

 

会社に対しては常に上のポジションを目指しているということを伝えておき、そして店長の空きが出たらいつでも行ける準備をしておく必要があります。

そのためには、ショップスタッフとして清掃・売上目標の把握・在庫チェック・売り場作り・商品知識の把握・顧客作りと個人売り・チームとの連携といった日々の取り組みが大切だと言えます。

 

また、ショップスタッフの時にどれだけリーダーシップが取れるかも大きなアピールポイントになります。

店長になったらリーダーシップを発揮すると言うヒトは、店長になってもリーダーシップを発揮することは出来ません。

部下がいるかいないかに関わらず、チームを引っ張ることができるヒトがリーダーシップを発揮することが出来るヒトと言えます。

 

 

グループで考えることのメリット」はチームビルディングの研修でも取り入れられています。

リーダーシップを発揮し、周りを巻き込んでいくことで、より大きな力となっていきます。

 

付け焼き刃ではとうてい通用するものではないので、日々の行動の積み重ねで信頼を勝ち取ることが店長への近道と言えます。

 

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■多くのヒトがショップマネージャーで脱落してしまうワケ

 

例えば、ショップスタッフ個人売り上げ1位の実績が評価され、店長に昇進したとします。

ところが、ショップスタッフとして個人売り上げを伸ばす能力と、ショップスタッフをマネジメントする店長では求められる能力は違います。

 

 

仮にそのヒトがエリアマネージャーに出世すれば更に広い範囲のマネジメント能力が求められるので、ヒトによってはそれに対応できないということが発生します。

そのため、ショップマネージャーで脱落してしまうヒトが出てきます。

 

ポジションが上がると求められる能力も変わるので、常に自己投資して学び続けていくことが大事です。

 

 

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■店舗ではとにかく結果にこだわる

 

ショップで働く以上、売上は取り続けなければなりません。

そのため、予算をクリアすることに集中する必要があります。

ただ、目先の売り上げを追いかけていると、お客様=お金に見えてしまうので、その場で終わりの関係になってしまいます。

いかに次また短いスパンでご来店いただけるかが勝負です。

そのためには、お客様との関係性の構築が最も重要です。

 

 

関係性を構築するにはどうすればいいか、ここに集中することです。

お客様にアイテムを10点提案して、半分しかお買い上げいただけなかったとします。

そしたら、振り返ってお客様の声をログに残しカルテを作っていくことが大切です。

 

特に良くなかった声の部分は徹底的に洗い出して、次回はもっと喜んでもらえるようにしていく。

これを繰り返していくことで、結果を出すクセがつくようになっていきます。

言われたことだけ修正するのではなく、条件が変わっても結果が出せるように常に別のパターンも準備する、という考え抜くクセをつけていくことです。

 

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■伸びないアパレルスタッフの原因

 

良くない結果を自分以外の他にその原因を見つけ、逃げようとするスタッフは成長できません。

これは人間性の部分、つまりその人の生き方であるが為に、改善させることは不可能とさえ考えます。

自分に向き合う事が出来なければ成長は出来ません

 

 

例えば、イベントを企画させ商品準備まで行わせ、他としたらそれなりにやる気は見せると思いますが、その結果が良ければ自分が商品を準備すれば売れると考え、結果が悪ければ商品が悪かったと考えてしまう、何があってもヤナギのように「いなす特徴」があります。

 

本人が責任を負うことを嫌い、第三者であろうとする限り、会社から信頼されることもありません。

この場合は環境を狭くし、その環境の中で時間を掛けて、与えられた仕事について思い入れを持たせるように仕向けていくのが適当と思われます。

それにより責任感が芽生えてくる、自覚と責任感は後から付いてくるものです。

 

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◇◆アパレルマネージャーの種類

 

マネージャーは店舗と本部をつなぐパイプ役であると同時に、売上が上がるようにヒト・ハコ・モノについてマネジメントする事が求められます。

目標達成のためにスタッフを指揮・統制・管理する、経営者側に立った管理職のポジションと言えます。

未来志向の向上心あるチームに導き、そして、常に費用対効果を意識することが求められます。

 

 

無駄になるなら1,000円でも高いし、改装で毎月売り上げが10万円上がるのであれば200万円の投資でも安いと言えます。

モノは一回の投資、ヒトは毎月の投資。

モノは一旦投資すれば、上手く行けば働き続けます。

 

そして、一番大切なことが教育です。

常に将来を見据え、成長できる環境を用意することはマネージャーの責任です。

 

 

スタッフが自分ごととして責任感を持って仕事をし、活躍出来るように導くことが求められます。

絵に描いた餅になる事なく、良くないと思われることは徹底的に変えていくことです。

 

【合理的な必然性と合理的な仕組み】
この2つが必要です。

 

 

①ショップマネージャー

 

ショップマネージャーは、店舗運営全般を任されている責任者です。
店長に求められるのは、大きく分けて4つあります。

 

【①:売上管理】
日々のアクションと検証、デイリーログの報告などがあります。
②:在庫管理】
売れ筋と死に筋の把握、ストックの整理・整頓・分類、発注と返品などがあります。
③:スタッフ管理】
スタッフのモチベーションの向上、面談と評価、育成と指導、シフト作成、顧客作りなどがあります。
④:ブランドの世界観の演出】
VMDによる訴求、商品知識の落とし込みと把握、本部やマネージャーとの連携・コミュニケーションなどがあります。

 

仕事上、初めて裁量権が与えられるポジションなので、自分に厳しく出来るか、それとも甘えてしまうか、どちらかの分かれ道にもなってしまうので注意が必要です。

 

 

②スーパーバイザー

 

スーパーバイザーは、複数店舗を統括する監督者です。

 

企業によってS V(スーパーバイザー)の定義は様々ですが、主に外資系のアパレルではSVのレポートラインはマネージャーという位置付けとなっています。

店長→ SV→マネージャーが一般的で、SVとエリアマネージャーが同じポジションの会社が多いです。

 

 

担当店舗を定期的に訪問し、売上や商品構成、レイアウト、在庫管理、スタッフへの接客教育、店長との1on1ミーティング等、店舗運営全般のチェックとフォローを行います。

週次で行われる本部ミーティングに参加し、担当店舗の結果と今後のアクションプランの発表を行います。

担当店舗の中で上手くいく店舗と上手くいかない店舗が出てくるので、どうすればよくなるかお店の把握が必要となります。

店長のレポートラインはSVとなるので、店長のレベルの違いを明確に感じます。

 

 

店長の指導に時間を費やす必要があることがわかっていながら、すぐに結果が欲しいということでマネジメントの難しさを感じるポジションであります。

問題の発見、そしてその場しのぎではなく根本解決、ここが鍛えられるポジションです。

会社から機会を与えられていると考え、失敗を恐れず徹底的に向き合うことが成長へとつながっていきます。

 

 

③エリアマネージャー

 

エリアマネージャーは、会社の売上目標を達成するために担当エリアを指揮し運営をサポートするポジションです。

 

マネージャーは自分で動くのではなく他者を通じて物事を達成させていくことが求められます。

レポートラインはマネージャーやディレクターとなります。

最低でも週に1回は担当店舗を訪問したいところですが、お店にはヒト・ハコ・モノの問題が山積で、報告やフォーマットの作成といったPC業務も多くあるので、十分に店舗訪問ができなくなっていくことも多いです。

 

 

店舗訪問をすると、指示したことが出来ていないことが目につき「やっぱり毎週訪問しないとダメだな」と思いながらも、目の前のタスクをこなしていくことでいっぱいになっているマネージャーが多いです。

仕事の量が一番多いポジションと言えるでしょう。

 

 

④ディストリクトマネージャー

 

ディストリクトマネージャーは、エリアマネージャーより、もう少し担当範囲が広がったブロックマネージャーです。

 

東京・神奈川といったエリアを見るのがエリアマネージャーで、関東地区(ブロック)を見るのがディストリクトマネージャーとなります。

ディストリクトマネージャーは外資系の会社に多く、ディストリクト(地区)もエリアマネージャーとしている会社も多くあります。

 

 

業務内容はエリアマネージャーと同じで、エリアマネージャーより更に責任範囲が広くなります。

ディストリクトマネージャーのいる会社では、エリアマネージャーをエリアリーダーとしているところが多く、職務をマネージャーとリーダーと分けて責任の所在を明確にしています。

地区ともなると出張が必要になってくるので、ディストリクトマネージャーになると会社からゴールドカードのコーポレートカードが支給されるようになります。

これによって、ステータスがワンランク上がります。

 

 

ディストリクトマネージャーは第二の関門(第一関門は店長)で、ここで自分に甘くなってしまい脱落してしまうヒトが少なくありません。

偉くなったと強く感じるので、他のヒトの意見が聞けなくなってしまったり、逆に媚びて人気取りに走ってしまったりするのです。

 

そうならないためにも、ここのポジションからは「マネージャーズマスト」という憲章を学ぶ研修が行われます。

スタッフに媚びること無く相手の成長が会社の利益に繋がると考え、必要であればフィードバックを行うことが本来あるべき姿です。

 

 

⑤リージョナルマネージャー

 

リージョナルマネージャーは、地区から更に担当が広がり地域のマネジメントを行うポジションです。

 

関東や関西地区のディストリクトマネージャーに対して、リージョナルは東日本や西日本といった広範囲のマネージャーになります。

リージョナルマネージャーで結果を出すと、ジェネラルマネージャーやディレクターとして転職を成功させることができるようになります。

 

リージョナルマネージャーはグローバル企業に多いポジションです。

それだけに、難関を突破してリージョナルマージャーまで駆け上がった人は超優秀と言えるでしょう。

リージョナルマネージャーに求められる仕事はというと、「関東地区での成功体験があったとしても、北海道地区では北海道地区なりの売れるポイントがあるので、じゃあその共通項と違いは何か?」がわかる能力が求められます。

 

 

エリアマネージャーは上から細かい指示が下りてくる仕事ですが、リージョナルマネージャーになると「会社をもっと良くしてください」といった抽象的な課題からブレイクダウンすることが求められます。

 

 

⑥クラスターマネージャー

 

クラスターマネージャーは、複数の事業を行なっている企業の中で、複数の事業を兼任で担当するマネジャーを指します。

 

Aの事業はアパレル、Bの事業はフード&ビバレッジだったとしたら、クラスターマネージャーは両事業のマネジメントを兼任するポジションとなります。

クラスターマネージャーも外資系に多いポジションとなります。

Retail(小売)やHR(人事)なんかは、特にクラスターマネージャーが多く見られます。

 

 

異なるビジネスのマネジメントを担当するポジションなので、ジェネラルマネージャーから高く評価されていることがわかります。

部下にはアシスタントマネージャーが付くようになります。

リージョナルマネージャー同様「会社をもっと良くしてください」といった抽象的な課題からのブレイクダウンが求められます。

 

 

⑦シニアマネージャー

 

シニアマネージャーは、マネージャーの上位職のポジションとなります。

 

シニアは「上級の」という意味になります。

部下はマネージャーになります。

シニアマネージャーに求められる仕事は、大きく分けて4つあります。

 

 

【①:統括
ヒト・ハコ・モノ全てに関わる部下や部署の統括などになります。
【②:指導・育成
直属の部下のマネージャーの指導と育成がメインですが、会社全体のヒトに対して必要に応じて適切なフィードバックを行うことが求められます
【③:意思決定
部署毎の進行プロジェクトの方向性を決めたり、問題に対する対応サポートだったりと、サポートと決定が求められます。
【④:責任

責任は2つあります。経過責任と結果責任です。

懸案事項を予想し、最後まで行動させるまでが責任を持つことです。

何らかの事情で完遂することができない時は、その場で報告相談を行わせるようにします。

行動させることで責任感を生まれさせる責任もあります。

無責任や放置は意思なので、悪とみなされます。

 

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◇◆マネージャーの仕事内容

 

そもそもアパレルマネージャーの1日のスケジュールはどんな感じ?

 

9時:出勤

★11時:ミーティング終了(前日の良かった点と悪かった点の売上分析と今日からのアクションについて)

★12時:訪問できない店舗へアクションの伝達終了

★13時:昼食・店舗訪問

★15時:店舗チェック終了(問題点の発見と課題と解決に向けてのチェック・アクションの伝達)

★17時:2店舗目チェック終了(問題点の発見と課題と解決に向けて店舗チェック・アクションの伝達)

★17時半:報告書作成

★18時:退勤

 

 

もちろん多少の違いはブランドや会社によって変わってきますが、ある程度はこのような形で1日のマネージャー業務が進行していきます。

では、具体的な業務内容についてお話していきます。

 

 

■問題の発見と解決

 

マネージャー業務において、なぜこうしているのか?を考えないのは思考停止です。

なぜそうしているのか?を考えないと、手段ばかりを覚えてしまい、肝心な「目的」を理解できず正しい判断ができません。

 

 

逆に、目的を理解していれば臨機応変な対応が可能となります。

現象に対して策を講じるのではなく、本質を見ることです。

現象を見てしまい、どっちかに最適化すると、片側に不都合が出てそこに振り回されてしまいます。

 

 

現象に対して策を講じる事はその場しのぎであり、問題の根本解決とはならないので注意が必要です。

問題の原因はどこにあり、その問題を解決するにはどのような方法があるのかを考えることが大切です。

ミスした事に対して同じ過ちを繰り返さないようにするために場当たり的な対応では無く、根本解決を目指すために報告を行いミスと向き合う事もまたその目的となります。

 

 

■スタッフを動かし指導する

 

お店・会社では、売り上げが求められます。でも、数字はあくまで結果です。

なんの結果かと言えば、お客様の満足度です。

ただ、先に結果を追いかけてはいけません。

結果はいつも後から付いてきます。

 

マネージャーは、客数をあげようと言ってはいけません。客単価をもっとあげようと言ってもいけません。

お客様の顔がお金に見えるようになってはいけません。売り上げを上げるように求めてはいけません。

これらは全て、後からついてくる数字だからです。

 

 

もちろんマネージャーの頭の中では数字は考えます。

でもそれをスタッフに求めては逆効果です。

ではスタッフには何を求めますか?

他者を動かすには、「相手に自ら進んでやってみたくなる気持ちを起こさせること」です。

 

お客様がどうしてもイベント初日に行こうと思ってもらえるようにするにはどうすればいいか?の理想を思い描かせるのです。

お客様がイベント初日に笑顔で来店してくれている、スタッフも忙しいけれど充実して楽しい、そんな楽しい理想を描かせるのです、

主語はお客様です。私たちが集客するのではなく、お客様が来たくなるにはどうすればいいか考えさせるのです。

 

 

そのためにまずは、現状認識、把握です。

今があって、目標とする理想があります。

その道筋を描く事が論理的に考える事であり、その通り進んで行くことがブレない事であります。

これもある意味フレームワークです。常に理想と現実を考えます。

 

 

さらに言えば現実を完全に把握したなら、理想への道はパッと開けるようになります。

反省無くして、さらに言えば強烈な反省無くして、次へ向いてはいけないのです。

売り上げが悪かったら次頑張ろうなんて言っているヒトがいますが、それは優しさではありません。

スタッフの機嫌取り、ただ媚びているだけです。

 

私たちは友達じゃない、「目的を持ったチーム」なのです。

試合に勝ち続けることでしかチームを維持できない、これはマネージャーの宿命です。

 

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◇◆ショップスタッフからのキャリア形成

 

アパレルで働くスタッフにとって、報告・連絡・相談は全ての作業の基本となります。

分からないことや、判断に迷う事があったら、確認するようにしてください。

 

例えば、知らない荷物が届いた、あるいは知らない荷物がストックにあったとします。

でも、何も聞かされていないし、誰も何も言わないから、だから私もそのままにした、これを「放置」と呼びます。

放置は意思で、社会においては悪とみなされます。無責任です。

 

大事なのは待つのではなく自分から取りに行くです。

 

この考えは、どの業務内容でも必ず生きてきます。

考え、自分ごととして取り組むようになるからです。

何事も自分ごととして取り組むことが、最も費用対効果が高い行動と言えます。

 

 

■ショップマネージャーにならないと先には進めない

 

エリアマネージャーを目指す上で、ショップマネージャーはマストとなります。

そのためには、日々の取り組みで店長やマネージャーから「信頼を勝ち取る」ことが必要です。

何かわからないことがあったとしてもあなたに聞けばわかる。

店長が休みだけどあなたがいてくるから安心。

新しく始まる運用なので先にあなたに伝えておくね。といった感じになっていけば、もう次期店長候補筆頭と言えるでしょう。

 

そうなるためには、もう一度言いますが日々の取り組みが大事です。

 

顧客様が多い。

個人売り上げが上位。

VMDが上手い。

周りのスタッフとの関係性が良好。

朝礼で積極的に発言する。

 

こういった貢献度の高さが信頼へと繋がっていきます。

 

 

特に、店長不在時に結果(売り上げ)を出すことにこだわるべきです。

そして、店長やマネージャーの方針を迎合することです。

ただのイエスマンではダメですが、迎合することでチャンスが得られます。

 

 

■早い段階で専門職への道を探る

 

じゃあショップマネージャーを経由しないと出世できないのか、と思われてしまいますが決してそんなことはありません。

お店では様々な経験ができます。

例えば、他社とのコラボを企画しているマーケティングに興味を持ったとか、大好きなブランドのデザインに関わりたいからプロダクトに入りたいとか色々出てくると思います。

リテール(お店を含む小売部)から他部署という道も無くはありませんが、遠回りになってしまうと言えるでしょう。

 

もし、進みたい道が明確であれば、早めに異動願いもしくは転職することをオススメします。早ければ早いほどいいです。

逆に、リテール内でショップマネージャー以外の道もあります。

例えば、みんなが憧れるファッション業界らしい職種のVMD。

センスで決まるものではないので、基礎を学べばVMDは誰でも上達します。

VMDをマスターすると、エリアマネージャーと同じくらいのポジションに行くことができるので、リテールの花形職と言えます。

 

 

お店の入出荷を経験して、セントラルバイイングチームに異動することも可能です。

リテール内にもVMDやセントラルバイイング・オペレーション・リテールマーケティング等色々あります。

このように、もしショップスタッフからスタートしても様々な道があるので、進みたい道が見つかったのなら早い段階でその道に進むことをオススメします。

 

 

■サラリーマンの時間外のエリアマネージャー

 

特に外資では誰も教えてはくれません。

もちろん聞けば教えてはくれますが、基本的にはわからないことは自分で学んでいく必要があります。

スピード感が勝負となるので、勤務時間外を有効活用していく必要があります。

わからないことは自分で取りに行く、そのマインドが必要となってきます。

 

 

■朝活で周りと差をつける

 

自身のスキルアップのために、仕事に行く前の時間を有効活用することをオススメします。

朝活とは文字通り朝に活動することを言います。

朝の時間を有効活用するなら、早寝することです。

早寝をするには、残業にならないように仕事を進めていく必要があります。

そうすると、時間の使い方を考えるようになります。

 

 

能力が高いからスピードが速いのではなく、スピードを速くしていることで能力が上がっていくと考えられます。

「時間が無い」は、社会では言い訳とみなされてしまいます。

朝活をするとポジティブ思考になるので、コミュニケーションや人間関係が良好になります。

 

 

■トレーニングでカラダ作り

 

トレーニングをすることで、ポジティブ思考に変換することができます。

トレーニングで変化を感じたその成功体験が大事です。

目標が行動を促し、成果が行動を持続させる、です。

変化を感じるには、継続していく力が必要になります。継続によって、自分自身をマネジメントできるようになります。

その大変さを知ることで、どう乗り越えていけばいいかのアドバイスを送ることができるようになり、自身が周りの指標となります。

 

 

諦めない心が作られ、何事にもチャレンジできるようになっていきます。

 

ウォーキングでもヨガでも何でも良いです。

カラダ作りは、鍛えれば誰でも変化を感じることができるので、最も成功体験が得やすいのでオススメです。

やる以外の選択肢はありません。

 

 

■休みの日は自然と触れ合いバランスを取る

 

接客業は毎日多くの人とコミュニケーションを取らなければならず、心身ともに大変です。

マネージャーともなれば責任の範疇が広がり、心労が絶えません。

日々のトレーニングで汗を流してリフレッシュすることもオススメですが、休むことも大事です。

マネージャーは休みの日も電話がかかってきてなかなか休まらないですが、それでも休みの日は仕事が離れることがとても大切です。

 

 

休日はキャンプがオススメです。綿密な計画が必要であり、自分の思い通りに動くことが求められるからです。

モチベーションアップにとても効果的と言われています。

そして、自然に触れることで、ストレス軽減にも効果的です。

良い休日が、良い仕事を作ります。

 

 

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◇◆アパレルマネージャーが求められるファッション

 

みなさん、もともとファッションに興味があってファッション業界に入ってきたと思います。

スタッフの時は特に縛られることなく、毎日自分の好きなファッションを楽しむことができ、それが醍醐味でもあります。

ただ、マネージャーになると商談や問題対応が多くなるので、ビジネスカジュアルが求められるようになってきます。

 

出典:https://rakuten.co.jp

 

特にクレーム対応ではジャケットを着用していないのはどうなの?と見られる向きも少なくないので、ジャケットは常に用意しておくと良いでしょう。

 

 

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■フットワークの軽いセットアップ

 

セットアップはどこでも通用するので、とても便利です。

ローファーやパンプス・ヒールといった革靴からスニーカーまで幅広く活用できます。

そして、何より着るもので悩む時間を割くことができます。

 

 

マネージャーともなると体だけでなく頭を使います。

覚えなくていいものやそこに頭を使う必要がないものは極力排除して、常に新しいものが入る状態を作っておくことが必要です。

セットアップは動きやすさだけでなく。急なお客様応対や商談にも対応できます。

マネージャーのマストアイテムです。

 

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■ステーショナリーにもこだわる

 

管理職になると、書類にサインすることが多くなります。

部下の評価シート、稟議書、商談等様々なシーンでサインが求められます。

ファッション業界に身を置いているだから、やっぱりステーショナリーもファッショナブルにいきたいです。

何かこだわりのモノを持っていたらそれだけでも素敵と思えます。

 

出典:https://rakuten.co.jp

 

このLAMYはドイツの筆記具ブランドで、日本の有名セレクトショップが毎年別注品を出しているほど人気です。

限定カラーも多くあり、お気に入りのカラーの筆記具が見つかること間違いなしです。

筆記具メーカーなので、ボールペンお種類も豊富です。シーン別に使い分けてみるのも楽しいですね。

 

 

 

◇◆アパレルエリアマネージャーの仕事内容【まとめ】

 

いかがでしたでしょうか。

マネージャーは仕事を自分でやるのでは無く、他者を通じて物事を成就することです。

その為には指導内容に精通している必要もあります。作業に追われつつも、問題意識を持って欲しいと思います。

 

 

「店舗にいないからマネジメント出来ない」あるいは「逆に店舗に入りすぎているから忙しくてマネジメント出来ない」という声がよくあります。

仕事では忙しいが普通の状態であり、その中で作業と仕事を分けて対応する必要があります。

作業は最大限に効率化させ、仕事は常に問題意識を持ち問題を解決していく、となります。

 

 

イベントを成功させるにはお客様を圧倒的に喜ばすことです。

そのためにはスタッフの事前準備が必要です。

イベント当日にお客様を圧倒的に喜ばすのは、魔法ではなくマジックです。

魔法はできないが、マジックは努力次第、つまり事前の準備次第です。

イベント成功への過程は即ちスタッフに向き合うことであり、お客様にも向き合うことです。

 

 

不可能とは、現状に甘んじるための言い訳です。不可能とは事実ですらなく、先入観です。

みんなに可能性があります。アパレルマネージャーほどやりがいのある仕事はありません。

アパレル業界に携わっている皆さまも、ぜひアパレル業界で大活躍されるマネージャーを目指してみてください。

 

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みーや
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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