テキスタイルアドバイザー(衣料管理士)は一般社団法人である日本衣料管理協会が認定する民間資格で、私たちの生活に欠かせないファッションアパレルからインテリア、雑貨等のあらゆる繊維製品に関する知識のスペシャリストです。
ここではテキスタイルアドバイザー(衣料管理士)の資格取得までの流れや、どのような職業で生かせるかなどを解説していきます。
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◇◆テキスタイルアドバイザーとは?なぜ必要なのか?
テキスタイルアドバイザーは一般社団法人「日本衣料管理協会」が認定する民間資格で、アパレル・インテリア・雑貨など様々な繊維製品に関する、素材・加工、企画・設計・生産過程から流通・消費・環境まで幅広い知識のプロフェッショナルを証明する資格です。
繊維製品は品質や性能、デザイン等の全てを含めて商品として成立します。
その為には素材の特性・品質の管理、企画から流通過程までを的確に判断することが出来る人材が必要です。
また、繊維製品は私たちの生活に欠かせない必需品ですので、生活環境や消費者対応などの知識を持った人材も求められる為、幅広い知識を得たテキスタイルアドバイザーが必要とされるのです。
◇◆テキスタイルアドバイザーになる為の勉強内容・実習とは
テキスタイルアドバイザーの資格を取得する為には協会が認定した大学・短期大学に進学し、所定の科目単位を履修することで資格の認定を受けることが出来ます。
大学・短期大学では下記5つの専門分野について学びます。
2.「加工・整理」
3.「企画・造形」
4.「流通・消費」
5.「環境」
また所定科目の中には、テキスタイルアドバイザー実習というアパレル企業や繊維製品の検査機関などにおいて実際に現場での実務体験も行います。
実習期間は大学3年次の春休みまたは夏休み期間内で1週間程となっています。
勉強に必要なテキストや参考書は一般的な書店での取り扱いがなく、日本衣料管理協会からの直販か大学での購入となります。
購入を希望される方は協会または大学への問い合わせをおすすめします。
◇◆テキスタイルアドバイザー1級・2級の違い
テキスタイルアドバイザーには1級と2級があり、1級は所定科目を43単位以上の履修、2級は28単位以上の履修で認定されます。
学ぶ分野の範囲は変わりませんが1級の方がより専門的に深く知識を修得することが出来るので、資格を生かした仕事に就ける可能性が広がるかと思います。
現在協会が認定している1級取得が可能な大学は14校、2級取得が可能な大学は19校となっています。
主な認定大学は以下の通りです。
※日本衣料管理協会ホームページより 出典:http://www.ta-shikaku.jp/authorized/authorized.html
◇◆テキスタイルアドバイザーを生かせる職業とは?
テキスタイルアドバイザーの資格取得後の進路としては、アパレル企業や百貨店・専門店、検査機関や素材産業から国民生活センターや消費者センターまで、幅広い活躍が期待出来ます。
特にアパレル・スポーツ衣料、肌着関連の企業への就業率は62.1%と高く、資格取得で学んだ知識がいかに私たちの生活に欠かせない商品へ生かされているかということが分かります。
またこのように商品の企画や設計、生産過程で生かされるだけでなく、百貨店や専門店などの販売員としてもお客さまへの接客やクレーム対応時などにも知識を生かすことが出来ます。
◇◆資格取得後のアフターケア
現在テキスタイルアドバイザー資格の認定者数は約55,000人程で、日本衣料管理協会では資格取得後のアフターケアとして資格取得者の交流会や勉強会が行われています。
交流会では各分野さまざまに活躍している資格取得者たちが仕事上で感じたことや最新の状況などの意見を交換し合える場となっています。
勉強会では繊維製品に関わる基礎知識から最新情報、縫製や素材、クリーニング工場などの見学も行い、常にテキスタイルアドバイザーとしての自己意識を高められる場となっています。
◇◆合わせて取得しておきたい資格の紹介
日本衣料管理協会ではテキスタイルアドバイザー(衣料管理士)資格の他に『繊維製品品質管理士』の資格認定も行っています。
繊維製品品質管理士は繊維製品の品質や性能の向上を図ったり、消費者からクレームが起きないよう製品の製造や販売を行う企業で活躍出来るプロフェッショナルです。
テキスタイルアドバイザーより更に品質や性能面の専門的知識が深い為、検査機関や技術センター、国民生活センターや消費者センターなどの機関で就業を希望する人はテキスタイルアドバイザーと合わせて取得すると良いでしょう。
繊維製品品質管理士は協会が主催する試験に合格することで認定され、学歴や年齢も問わずに受験することが可能です。
気になる方はこちらの記事をぜひご参考ください。
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◇◆テキスタイルアドバイザー(衣料管理士)資格【まとめ】
ファッション業界では必ずしも資格が必要ということはありませんが、人気の高い業界だからこそ知識のある人材が求められることは多いのではないかと思います。
また繊維製品は私たちの生活には欠かせない商品であり、その繊維製品の幅広い知識を持つことを証明出来るテキスタイルアドバイザーは人々に貢献できる資格です。
ぜひテキスタイルアドバイザーの資格を取得を目指してみてはいかがでしょうか。
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