スーツとは、「同じ生地で作成したそろいの上下」のことです。
スーツスタイルは、ネクタイ・シャツで変化はあるものの、スタイリングのほとんどが同じ生地で構成されています。
それ故にスーツのデザインは、全て同じだと考えている人も少なくありません。
しかし、スーツには様々なデザインがあり、そのひとつひとつに意味があるのです。
デザインを知ることで、今まで同じように見えていたスーツの世界観が変わります。
お持ちのスーツのデザインを知る事で、スーツを着用することがもっと楽しくなるはずです。
それでは、早速スーツのデザインを見ていきましょう!
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◇◆ジャケットのデザイン

ジャケットデザインの大きな違いが、一般的に「シングル」「ダブル」と略して呼ばれている2つのスタイルです。
どちらが良いというものではありませんが、フォーマル・ビジネス・カジュアル、どの場面でみてもシングルブレストの比率が高いと思います。
軽快な印象に見えやすいシングルは、合わせやすいという声が多いです。
反対にダブルは重厚な印象があり、現代ではファッション要素が強いとも言えるでしょう。
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■ボタンの種類と数
ジャケットの前ボタンの数には、シングル・ダブル共に様々なパターンがあります。
イギリスの有名テーラーや、60年代のアメリカンテイストのスタイルでは1つボタンのスーツスタイルも存在しますが、現代のスーツシーンではかなり特殊な例となります。
日本のビジネスシーンでは、難しいスタイルと言えるでしょう。
2つボタンは、ボタン位置なのどの違いはありますが、デザインは一つです。
しかし、3つボタンでは、3つボタン中1つ掛け、3つボタン中1つ掛け段がえり、3つボタン2つ掛けの種類があります。
3つボタン中1つ掛け段帰りは、アメリカトラッドの象徴とも言えるデザイン。
3つボタン2つ掛けタイプは、Vゾーンが狭く、60年代に流行したアイビーやモッズの流れを感じさせるデザインで、どちらのデザインもスーツのスタイルとしてかなり趣向の強いものになってしまうでしょう。
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ダブルブレステッドでは、2つボタン1つ掛け・4つボタン1つ掛け・4つボタン2つ掛け・6つボタン2つ掛け・6つボタン3つ掛けとあります。
ダブルも同じで、現代では主に6つボタン2つ掛けとなります。
それ以外はやはり、趣向の強いデザインと言えますね。
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■ラペルの種類
上襟と下襟の合わさった部分をゴージラインと言いますが、このゴージの高さや襟の幅によって様々な表情となり、トレンドが表現されるのがラペルです。
ラペルはジャケットの顔とも言えるでしょう。
2つボタン、3つボタンのスーツのジャケットで多く採用されていますが、ビジネスシーンに限らず、カジュアルなデザインのものでも定番となっています。
ジャケット言えば、第一に出てくるラペルデザインがノッチドラペルではないでしょうか。
ピークドラペルは、ノッチドラペルと比べると華やかな印象やドレッシーな印象が強いため、着用する場面を少し選ぶかもしれません。
また、ほとんどの場合3つボタンには採用されません。
そのほかにも、セミノッチドラペル・セミピークドラペル・ショールカラー・フィッシュマウスなど様々なラペルが存在します。
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■ポケットの種類
ポケットの形状も様々な種類がありますが、大きく分けるとフラップポケットとパッチポケットの2種類となります。
一般的なスーツのスタイルでいうとフラップポケットが多く、それに比べてパッチポケットはカジュアルなテイストとなります。
また、右腕側のフラップポケットの上に小さなフラップポケットが付いたものをチェンジポケットと呼び、イギリスのスタイルの代表的なデザインとして人気があります。
その名の通り、お金やチケットを入れるためのものであったのですが、現在はイギリスのスーツスタイルの象徴的なデザインとして人気があります。
◆ベントの種類
ベントは、ジャケットの後ろ裾に入った切れ込みのことです。
アメリカントラッドの代名詞的なデザインであるフックベントは、センターベントの変形で、ベントの縫い合わせがフック状になったもの。
ベントは入っていないノーベントは、その名の通り切れ込みが入っていないものです。
ベントはもともと運動性能を向上させるために生まれたデザインで、その必要がないフォーマルや50年代以前のヨーロッパではノーベントが主流でした。
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◇◆パンツのデザイン
プリーツの数か多いほどに、タックの深さがあればあるほどパンツのゆとりは多くなります。
そして、流行によってそのサイズ感は変化します。
その流れによってタックの有無に変化が出てきますが、本来は体形や運動性能によって決定するものとなります。
タック入りのパンツと比べ、股上も浅い傾向が強く、スッキリとした印象です。
一般的にはアウトタックですが、イギリステイストのスタイルではインタックが採用されています。
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◆脇ポケットの種類
斜めポケットは手を出し入れしやすいですが、着席時やタイトなサイズ感のものになると開きやすいといった点があります。
また、縦ポケットはフォーマル仕様で採用される場合が多いです。
ジーンズなどのカジュアルな仕様でよく見られるL字状のポケットなどは、スーツスタイルではあまり見られません。
◆裾仕上げの種類
スーツの裾は、もともとシングルでした。ダブルの起源は諸説ありますが、雨天時に汚れないよう裾をまくり上げたことからスタートしたとされています。
このことからもダブルの方が、シングルよりもカジュアルなデザインということになり、フォーマル仕様ではモーニングカットを含めたシングルということになります。
◆ベルトループの有無
現代では、パンツにベルトをすることが当たり前になっているので、ベルトループ有りのスーツが多いです。
しかし、スーツの起源を見てみると、もともとはベルトをしておりませんでした。
では、どうしていたのかというと、ベルトではなくサスペンダーを使用していました。
ベルトに比べサスペンダーは上に引っ張るスタイルとなるので、パンツのシルエットがキレイに出ます。
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◇◆スーツのデザイン【まとめ】
いかがでしたでしょうか?
どのスーツを見ても代わり映えしない・・と感じていた方も多いと思います。
しかし、スーツには様々なデザインの違いがあり、デザインごとのテイストがある事がお分かり頂けたと思います。
デザインを知る事で、ご自身の好みを探すのも良し、好きなスーツのテイストを極めるのも良し。
ある意味、ビジネススーツは戦闘服です。
どんな装備をして戦場を出向くのかは、ビジネスマンにとっての生死を分けると言うと大げさでしょうが、それほどまでに身近で大切なポイントでしょう。
今回の記事で、スーツがビジネスの糧となって頂ければ嬉しいです。
まずは、ご自身のスーツのデザインを今一度見直してみると、新しい発見があるかもしれませんよ。
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