【80’sレディース】1980年代ファッションの特徴は?レトロコーデの現代風アレンジ術!

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1980年代は今から約40年前。

60年代や70年代はどこか遠い昔のことのように思えたのに、急に身近に感じませんか?

レトロと近代の中間のような80年代は、現代のファッションや産業の基盤が固まった時代ともいえます。

 

 

女性の社会進出やオートクチュールの盛り上がり、世界的に経済が安定してきたことから現在のベースとなる産業スタイルが確立しました。

それにともない、ファッション界ではプレタポルテとオートクチュールの両方が柱となって実用性、装飾性のどちらも重視したファッションが広まります。

 

 

特に女性の社会進出が進んだことにより、70年代のボヘミアンやフォークロアといった雰囲気から一変。

働く女性を意識した、スーツやセミフォーマルなスタイルのキャリアウーマンファッションが流行しました。

 

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このように現代では当たり前になってきた、文化の先駆けでもある80年代の魅力とそのファッション。

今回は、レトロファッション再現コーデについてご紹介していきます!

 

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◇◆発展してゆく1980年代

 

1980年代はファッションだけでなく、経済やカルチャー面でも世界が大きく動き、現代に繋ぐ基盤ができた時代です。

今から40年前のファッションは、レトロな面と近代的な面の両方をあわせ持つと言っても過言ではありません。

社会の動きに連動して進化を遂げてきたファッションは、80年代ではどのような表情を見せていたのでしょうか?

 

 

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■80年代【女性の社会進出とファッションの関係】

 

「鉄の女」というフレーズを聞いたことはありませんか?

映画にもなったマーガレット・サッチャーが、イギリスで初の女性首相に就任したのは1979年のこと。

女性解放運動やウーマンリブが起こった80年代は、女性の選択肢が増え、社会へと少しずつ進出していった時代でした。

それをきっかけに、ファッション界でも働く女性をターゲットにした戦略が始まります。

 

 

 

★【ボディコンシャスの流行】

 

一方で体線(ボディライン)にぴったりと沿った、ボディコンシャスが流行したのもこの頃。現代ではボディコンと略称されてますね。

女性の社会進出とは対極にあるように見えるファッションですが、女性が男性と同じステージで働くために声を上げたように、女性が女性らしさを消費される側ではなく自らの意思で求め、流行したのがボディコンシャスでした。

女性特有の曲線が美しく見えるようにつくられたワンピースやスカート、トップスが流行した影響でエアロビクスなどの運動でシェイプアップを図る流行も生まれました。

 

 

★【パリコレを覆した黒の衝撃】

 

それまでパリコレクションでは黒がタブーとされていましたが、「コム・デ・ギャルソン」や、「ヨウジヤマモト」が黒を主としたコレクションを発表し、ファッション界に衝撃が走りました。

ふんだんに布を使った真っ黒な布のような服に穴や傷を施した加工、フラットシューズを着用して裾を引きずるなどのコレクションは、しっかりとカッティングされたシルエットや体のラインを見せるといった、ヨーロッパでは一般的だった美の価値観を覆したのです。

 

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◇◆社会情勢と80年代ファッションの強い結びつき

 

激しく移り変わるファッションと社会情勢は、とても密接な関係にありました。

それぞれのファッションスタイルが確立した背景には様々なストーリーがあり、知れば知るほどファッションへの理解も深まって、とても面白いんです。

ここでは、80年代で代表ともいえるようなファッションスタイルを3つ、ご紹介したいと思います。

 

 

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■働く女性のためのキャリアウーマンファッション

 

女性の社会進出をきっかけに、働く女性をターゲットにしたキャリアウーマンファッション。

上下セットアップのスーツを使ったキャリアウーマンスタイルが流行し、スカートだけでなく男性と変わらないパンツスタイルのスーツなども大量生産されました。

肩パッドを入れて肩をいからせたボックス型のような直線的なシルエットは、当時男性社会が根強い中で、同じように肩を並べて働く強い女性像として大変人気でした。

 

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★【ボディコンとマイクロミニスカート】

 

体のラインを強調したボディコンシャスな服は、50、60年代のフィット感と比べ、マイクロミニスカートが主流に。

パターンでシルエットを作るのではなく、体のシルエットに服を添わせるイメージからよりセクシーなものに生まれ変わります。

 

産業や技術の発達から、布帛(伸びない布地)ではなく、ニットなどのストレッチがきく素材が流通されるようになり、より体に負担をかけないデザインや着心地から第二の肌とも評価されていました。

日本ではバブル経済の影響もあり、ディスコのイメージが強いのではないでしょうか?

 

 

★【黒の衝撃から生まれたカラス族】

 

全身を真っ黒なアイテムでコーディネートしたファッションを「カラス族」と称した言葉も生まれました。

80年代の日本では、デザイナーズ&キャラクターズブランドを指すDCブランドが流行。

現在で言うデザイナーズブランド人気の背景には、個性や少数派が好まれるといった傾向がありました。

その中でも、「コム・デ・ギャルソン」や、「ヨウジヤマモト」の黒づくめのコレクションは特に人気だったのです。

 

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◇◆80年代レトロコーデを作るには?

 

当時のテイストをそのまま現代に持ってきても、現代のおしゃれの価値観は当時とは異なります。

では、80年代のファッションを取り入れつつ、おしゃれに着こなすにはどうしたら良いのでしょうか?

 

 

★セットアップを使った簡単レトロコーデ!

出典:https://rakuten.co.jp

 

コーデポイント


キャリアウーマンスタイルを簡単に作れちゃうセットアップのアイテムは、1セット持っているととっても重宝します。

原色や明度、彩度の高い服も流行した80年代ですが、現代のこっくりとしたくすみ系のカラーを選べば、今っぽさも同時に演出できちゃいますよ!

着回し力も抜群なので、インナーやボトムを別のアイテムに変えてもレトロコーデを楽しめます。

 

 

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★ミニスカートとジャケットでおしゃれに

出典:https://rakuten.co.jp

 

コーデポイント


バブルを連想させるタイトなドレスや、派手なミニスカートが苦手でも80sレトロは作れちゃいます!

落ち着いた色味のアースカラーが近年のトレンドをおさえつつ、大き目なジャケットとのコントラストで控えめなボディコンシャスの完成です。

パンプスやサンダルのほかに、ロングブーツやシアー素材のシューズを合わせても今っぽくまとまります。

 

 

 

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★真っ黒なコーデは80年代のカラス族?

出典:https://rakuten.co.jp

 

コーデポイント


ボディコンシャスとは反対のゆったりとしたシルエット黒一色でまとめたコーディネートは、80年代のカラス族を思わせます。

フレンチスリーブがちょうどいいサイズ感で、だぼっとしすぎないきちんとした印象に。

夏場でも暑苦しくなく、黒を取り入れたコーデでレトロを演出してみてはいかがでしょうか。

 

 

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◇◆令和×80年代レトロのポイント3選!

 

先ほど、80年代を代表するファッションスタイルを3つご紹介しましたが、ここではそれらを踏まえて、ファッションに80年代っぽさを取り入れる際のポイントをお教えしちゃいます!

 

 

【①:セットアップのサイズ感に気を付けて!】
出典:https://rakuten.co.jp

 

  ポイント


80年代のセットアップは肩パッドが入っていたり、直線的なシルエットが特徴的なので、ジャストサイズよりもオーバーサイズを選ぶと今っぽくなります!

スカートであればタイトかミニ丈を、パンツであればストレートパンツを選ぶとレトロ感がアップしますよ!

リバイバルもあって、ストレートパンツは近年のトレンドでもあるので是非取り入れてみては?

 

 

 

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【②:ミニスカートはトップスのボリューム感が重要!】
出典:https://rakuten.co.jp

 

  ポイント


トップのボリュームを出しすぎないことが80sレトロのポイント。

ニットでも健康的な肌見せなどで、ボリュームを抑えて見せることができちゃいます。

ウエストがタイトに絞れていると、腰のラインが見えてボディコンシャス要素も取り入れることができますよ。

 

 

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【③:レトロファッションは太ベルトをアクセントに!】
出典:https://rakuten.co.jp

 

  ポイント


太めのベルトを取り入れると大胆なウエストマークになるので、スタイルアップと共にきゅっと引き締まったような視覚効果も!

バックルが大きめで特徴的なデザインはレトロコーデに良いアクセントになるんです。

 

 

 

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◇◆夏から秋へ【80年代レトロコーデで先取り!】

 

夏はすぐそこですがファッションは常に少し先を行くもの。

今回は夏から秋にかけて、80sレトロコーデを意識したアイテムとそのコーディネートをご紹介いたします。

 

 

★夏でも着られるセットアップコーデ
出典:https://rakuten.co.jp

 

コーデポイント


セットアップはジェットだけだと思っていませんか?

さわやかな白とゆったりめのパンツスタイルは、オフィスにも着て行けちゃいます。

少し肌寒い時は、この上からリネンやコットンの大きめジャケットを羽織ってもおしゃれに着こなせますよ。

 

 

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★チェック×セットアップで作るレトロコーデ
出典:https://rakuten.co.jp

 

コーデポイント


秋口に大活躍間違いなしのチェック柄は、トップのジャケットがオーバーサイズなのに対してスカートがタイトなのがポイント。

シルエットにメリハリも出て、女性らしさが際立つかわいいデザインです。

 

 

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★ヘルシーなミニスカートコーデで今風レトロ
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コーデポイント


ワントーンでまとめたコーディネートが今風のスタイリング。

デコルテ部分にカッティングが入っていて、アシンメトリーな一癖あるデザインです。

トップス、ボトムス共にタイトなのに加えてちらりと見える肌が健康的な印象に。

ロングブーツを合わせることでどこかレトロながらも、トレンドをおさえたスタイリングの完成です。

 

 

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★真っ黒コーデはシルエットにこだわって
出典:https://rakuten.co.jp

 

コーデポイント


ゆったりとしたシルエットがカジュアルな印象のワンピース。

適度な裾の広がり具合が、夏でも重苦しくなく一枚でさらりと着こなせるのがうれしいですよね。

袖が半端な長さなので、秋口に薄手の羽織と合わせてもばっちり決まります。

 

 

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★黒をかっこよく着こなす
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コーデポイント


アシンメトリーのオールインワンですが、トップ部分がアシンメトリーになっているおしゃれなデザイン。

裾のシルエットも直線的でかっこいいですよね。

インナーも透け感のある黒トップスで合わせたレイヤードスタイルは令和のトレンドもしっかり押さえているので、今すぐにでも着たくなっちゃいますよね。

 

 

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◇◆1980年代【世界が注目する日本人デザイナー】

 

パリやニューヨークのコレクションがさらなる盛り上がりを見せる中で、特にセンセーショナルだったのは日本のデザイナーたちでした。

今では当たり前になっているファッションやそのブランドは、当時ファッション界を大きく揺るがせたのです。

 

 

★川久 保玲「コム・デ・ギャルソン」

 

1981年に初めてパリコレクションに参加したコム・デ・ギャルソン。

今までのヨーロッパで主流だった、きっちりとしたパターンやカッティングの服とは違いセクシャルを感じさせない、体のラインが浮きにくい直線的な服を発表しました。

当時のヨーロッパ二はない価値観だったので、ボロ布のようだ言われましたが、確かにパリコレクションを通してファッション界に大きな衝撃を与えました。

 

 

★山本 耀司「ヨウジヤマモト」
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Man Wai(@manwai317)がシェアした投稿

 

KENZOの創始者である高田賢三氏と同じ文化服装学院を卒業ののち、1981年に川久保玲同じく初参加したパリコレクションでブランド、ヨウジヤマモトを発表。

タブー視されていた黒をメインに使い、かつふんだんに布を使った、服の形をしていない大胆な服は「貧乏ルック」や「黒の衝撃」と呼ばれ、注目を集めました。

 

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◇◆80’sレトロファッションコーデ【まとめ】

 

いかがでしたでしょうか。

80年代のなんとなくぼんやりとしていたイメージが、くっきりと形作られたのではないでしょうか。

ファッションは世界の流れと共に大きく変化しつつも、どこかで繰り返しながらその歴史を積み重ねていきます。

ファッションとその背景を知ることで、よりファッションを楽しめるのではないでしょうか。

 

 

遠いようで近い80年代ファッションの要素は現代にもあらゆる場面で目にします。

ぜひとも、80年代コーデを歴史と共に楽しんでみてください。

 

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みーや
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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