冠婚葬祭などの一年に1度あるかないかの催し事に何を着ていこうかと考えることはあるでしょうか?
あまり深く考える方はそう多くはないと思います。
簡単に言ってしまえば、その場における‘‘外れ‘‘を引かなければ何とかなるからです。
逆に何を着ていけばいいのか、果たしてこれは正解なのかと悩む方もいると思います。
フォーマルシーンにおけるドレスコードはやや面倒なところもあるので。
黒のフォーマルスーツを着ておけば何とかなるのではないのかと感じる人もいると思います。
ただ、それは半分正解で、半分まだ足りていないです。
そこで、この記事では、フォーマルシーンにおけるドレスコードについての着こなしやポイントを解説していきます。
厳しい言い方にはなってしまいますが、ドレスコードを守ることは常識の範疇に収まることなので、それに収まらないとなると恥ずかしいい思いをすることになってしまいます。
そうはならない様に、ここでは最低限気を付ける点について述べていこうと思います。
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◇◆ドレスコードの定義
そもそも、ドレスコードとは日本語に訳すと”服装規定”という言葉になります。
意味としては周囲の人に対する配慮、エチケットのようなものになります。
このことから、ドレスコードは周囲の人を不快にさせないために守られて当然のものということが分かります。
何もフォーマルシーンだけの話ではなく、例えばレストランやホテルでも来客者に対してドレスコードを課している場合もあります。
こちらに関しては、その場の品格を保つために課していると考える方が自然であると思います。
品格とエチケット、これらはフォーマルシーンには欠かせないものになります。
デイリーでもビジネスでもなくフォーマルです。
冠婚葬祭いずれの場面を切り取ったとしてもそれらはとても日常的とは言い難い場面であると思います。
少し話が逸れてしまいましたが、ドレスコードを定義づけてみましょう。
ただ、一つ気に留めておくべき点があります。
それは、ドレスコードそのものは一つではないことです。
ここまでの話で何となく分かるのですが、ドレスコードが課されている場面は幾つもあります。
その全てが同じ服装を課している訳ではありませんよね。
とは言っても、ここは日本なので大概のことはスーツやジャケットを着ていけばどうにかなるのが現状です。
ドレスコード=エチケットという点に比重を置いて頂けたらなと思います。
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◇◆冠婚葬祭で注意するべき点
■フォーマルスーツの色の濃さ
まずは、何と言ってもこれです。黒の無地なら何でも良いという訳でもございません。
フォーマルスーツは他のビジネススーツと比べてより黒です。色の濃度が全く違います。
これには、染色の仕方が違うという背景があるのですが今回は割愛させていただきます。
気になった方はぜひ調べてみてください。
話を戻していきましょう。
まず、色の濃度が高いフォーマルスーツにでるのは品格です。
色の薄いフォーマルスーツは正直に申し上げますと安っぽい印象になってしまいます。
濃度のあるフォーマルスーツは往々にして値段は張ってしまいますが、その分、格が出ています。
‘‘大人‘‘であるのであれば、どちらを選ぶべきなのかは天秤にかける必要もないと思います。
ただ、値段は張ってしまうので一つコツを教えます。
普段から仕事着としてスーツが必要な人限定になってしまいますが、基本的に既製服のスーツ屋は2着セールが年中行われているのでそれを利用してください。
2着でのバンドル価格や2着目半額と言ったようなことです。
冠婚葬祭はいつ何時来てもおかしくないですし、少しでも支出を減らせるのであればもってこいだと思います。
短期的に見ればまとめて購入するので大きな支出になってしまいますが、10年や15年と言われるフォーマルスーツも寿命を加味したら経済的にやさしいと感じます。

こちらの商品でしたら、黒の濃度は問題ありません。
濃ければ濃い程、白のシャツやネクタイといったものとの色の対比が顕著にでるので、そういった点でも優れています。
■革靴の種類
革靴に関しては、これといってNGなものはないですが(常識の範囲で考えて)、好ましい種類と言ったものは存在しています。
それは、内羽根式のストレートチップのものになります。これが最もフォーマル度が高いです。
言葉で説明するのが少しややこしいので下の画像を参考にして下さい。
出典:https://rakuten.co.jp
こちらが、内羽根式のストレートチップです。とにかく形を覚えておいてください。
1足あれば、どの場面にも対応できるので本当におすすめします。
内羽根式のストレートチップはフォーマルの場のみならず、もちろんビジネスシーンにおいても問題なく使用することが出来ますし、デイリーユースもしやすいものなので、革靴に対してこれといったこだわりが無いのであれば内羽根式のストレートチップをお選びになるのをお勧めいたします。
結婚式でしたら主催者側が特にドレスコードを指定していないのであれば、必ずしも黒の革靴である必要はないです。茶でも大丈夫です。
冒頭でも述べたように内羽根式のストレートチップ以外は全てNGという訳ではなく、あくまでも好ましいのは内羽根式のストレートチップであるだけです。
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■結婚式におけるネクタイの注意点
まず、最近の結婚式はドレスコードを指定することが少なく基本は略式化された正装=ビジネススーツでもOKなところが増えているのでスーツに関しては特に気にする点はないです。
華やかにしたい方は、シルバーのベストを着て頂ければとおもいます。

シルバー系のベストを取り入れることでフォーマルに仕上がるようになります。
特にネイビーのスーツとの愛称がとても良いです。
同時にネクタイも特に気にする必要はないのですが、一点だけ知っておいたら得なことがあります。
それは色に関しての話です。
このような感じです。

招かれた際には、このような色味のネクタイがおすすめです。
他の色としては、ピンクやパープル系のネクタイも結婚式などの華やかな場面によく合います。

できるのであれば、ネクタイと同じ色味のポケットチーフを挿すようにしましょう。
フォーマルの場であれば必ず必要になると思います。
よくネクタイとセットで売られていることがあるので探してみてください。

ラペルピンとは、その名の通りジャケットのラペルに付けるアクセサリーの様なものです。
タイピンやカフスボタン等と一緒に合わせることで、ビジネススーツでもだいぶフォーマルに仕上げることが出来ます。
ただ、こちらも知っておいたら得という程度のものなので深く気にする必要はございません。
スーツ、シャツの皺を伸ばし、革靴を磨き直すといった身の回りのことをまずは気にかけるべきです。
相手に不快感を与えない様にエチケットをしっかりと持つ、これを大事にして下さい。
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◇◆格の出るタキシードスタイル
黒フォーマルでは、タキシードというパターンもあります。
少し決めすぎている感じではありますが、華やかなであるからこそタキシードもお勧めします。
出典:https://www.amazon.co.jp
写真のようにタキシードであるのなら、ウイングカラーのシャツにボウタイというスタイルが一番合います。
結婚式などの場でもファッションをしたい方にお勧めです。
◇◆ボウタイを取り入れたスーツスタイル
出典:https://rakuten.co.jp
こちらもボウタイを取り入れているスタイルです。
例えビジネススーツを着ていたとしてもボウタイであるのならば、ビジネス感が抜けてフォーマル感が自然と出てきます。
フォーマルの場であるからこそ、およそビジネスシーンでは使うことができないものを試してみてください。
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◇◆ビジネススーツを使ったフォーマルスタイル
出典:https://rakuten.co.jp
スリーピース、ライトグレーというビジネスにも使用することができ、かつフォーマル感が強いスーツを主役にしています。
写真のようにチーフを挿し、同色でまとめるとよりフォーマルに相応しい装いになります。
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◇◆ダブルスーツで作るフォーマルスタイル
出典:https://rakuten.co.jp
こちらも、先ほどと同じようにビジネスにもフォーマルにも通用するスーツスタイルです。
スリーピースではなく、ダブルのスーツでもフォーマルに相応しくなります。
Vゾーンが狭くなるので華やかなネクタイがよく映えます。
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◇◆フォーマルシーンにおける不思議な言葉
最後に、おまけとしてフォーマルシーンにおける不思議な言葉の話をします。
フォーマルスーツに関してこのような言葉があります。
「フォーマルウェアの王者として全盛期を謳歌した服は、あとから出現するカジュアルな服にその座を奪われてきたのである。」(中野香織『スーツの神話』文藝春秋 2000年 P221から引用)
これがどういったことなのかを説明しましょう。
例えば現代において、燕尾服を見る機会はほとんどないと思います。
あったとしても極めて稀な例です。
国を挙げての行事で総理大臣や天皇陛下が着ているくらいだと思います。
その燕尾服は、一時代前のフォーマルウェアの王者です。
対して現代におけるフォーマルウェアの王者は何でしょうか。
それはスーツです。
現代のスーツはラウンジスーツと呼ばれる19世紀中ごろに誕生したものを起源としています。
ラウンジスーツはその名の通り、ラウンジ-居間-で寛ぐための服として生まれたものです。
つまりは、燕尾服よりはカジュアルな衣服ということになります。
そのラウンジスーツを基にした現代のスーツがフォーマルウェアの王者として君臨しています。
つまりは、この法則は正しいということになります。
そうなると、いつか私たちがフォーマルウェアとして着用するものが変わっているかもしれません。
今で言うとアクティブスーツの類やアンコンのスーツなどが、よりカジュアルなものに当たるかもしれません。
そのような中でも、他者に対する配慮やエチケットを示すという気持ちは脈々と続いています。
例えフォーマルウェアの定義が変わったとしても気持ちの部分が変わることはありません。
それさえあれば、変化したところで影響を受けることは少ないと思います。
■よりカジュアルなフォーマルスタイル

出典:https://zozo.jp
こちらは、ややドレスダウンさせたスタイルになります。
このようなスタイルでも商品例として挙げたラペルピンやタイピン、カフスボタン等を足すことでフォーマルに仕上げることが出来ます。
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◇◆フォーマルシーンにおけるドレスコード【まとめ】
いかがでしたでしょうか。
今回紹介した中で、スーツや革靴はそれなりに価格が張るものであるので今すぐ買い直しなさいなんて言いません。
ここで述べたことを覚えておいて、次買い直す際に少しだけ気を付けてみてください。
特にフォーマルスーツの濃度の違いは見比べたら一目瞭然です。
また、ドレスコードはエチケットや品格を保つ側面があるといったお話もしました。
これは、招待した側の人たちにも恥をかかさないということと同義でもあるので、誠意の証としてドレスコードを守るようにしていきましょう。
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