ファッションデザイナーになりたい!と、夢見るきっかけは人それぞれ。
しかし”ファッションデザイナー”という資格はありません。
そもそもどんな仕事があって、どんな風に進めているのでしょうか?
今回の内容は、ファッションデザイナーという仕事に興味を持ち始めた方にぜひ読んでいただきたい記事です。
そして読み終わった時に、明確な目標や将来イメージを持っていただけると幸いです!
キラキラとしたイメージもリアルな実務内容も全てを含めたファッションデザイナーという仕事について、非常に分かりやすくお話ししていきます。
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◇◆ファッションデザイナーとは?
ファッションデザイナーとは、ファッション関連の商品の企画・デザインを行う職種のことを言います。
多くの人がデザイナーと聞いて一番に想像するのはコレクションブランドなどのデザイナーではないでしょうか。
しかし、そのようなコレクションブランドのデザイナーはほんのひと握りで、現在ファッションデザイナーの大半はアパレル企業で活躍しています。
この章では、それぞれの場で働くデザイナーの違いを具体的に説明していきます。

前述した通り、ファッションデザイナーの多くはこのアパレル企業のデザイナーです。
実際にお店に並ぶ商品を企画するのがアパレル企業デザイナーの仕事です。
ブランドのイメージコンセプトを軸として、年度やシーズンごとに組まれた予算の中で商品を企画・デザインしていきます。
主にMD(マーチャンダイザー)というコストや素材確保など、数字面を管理する職種の人と二人三脚で進める会社が多いです。
単価も高い分、アパレル企業よりクリエイティブで技法なども凝ったものなど、自分のやりたい企画ができるのはコレクションブランドのデザイナーかもしれません。
しかし、働き方としてはまだまだハードな環境下での勤務を強いられるメゾンが多いのが現実です。
仕事を自ら獲得してこなくてはならないので、未経験からフリーランスデザイナーになるというのはなかなか難しいです。
企業デザイナーとして働き、経験と人脈を武器に独立し、フリーランスとして活躍するのが一般的です。
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番外編としてお伝えしたいのは、近頃増加しているディレクターズブランド。
影響力や発信力のある芸能人やインフルエンサーがブランドの顔となって作り上げているブランドです。
こういったブランドのデザイナーはあまり表に露出してきませんが、ほとんどの場合でデザイナーも在籍しています。
ディレクターはブランドそのもののディレクション全般を管理しますが、企画においては、パターンや始末など専門知識を持ったデザイナーが必要になります。
ディレクターの商品イメージを元にデザイナーがアドバイスをし、具体的に形にするというのがディレクターがいるブランドでのデザイナーの役割になります。
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◇◆華やかなイメージとは裏腹!?【デザイナーの仕事内容】
それぞれのデザイナーとしての働き方を見た後は、その仕事内容についてです。
華やかな印象があるファッション業界ですが、デザイナーの仕事にはどのようなものがあるのでしょうか。
ここからはデザイン、展示会、その他の3つに分けて具体的な内容を見ていきます。
一番デザイナー人口の多い企業デザイナーの仕事内容を基本としてお伝えしていきますが、それ以外のデザイナーを目指す方も共通する部分は多いですので、ぜひ参考にしてみて下さい。
■企画・デザイン
各シーズンごとにトレンド情報を入手した後、シーズンごとにブランドのテーマとなるイメージマップを作り、メインになるスタイリングやアイテムをデザイン。
その後一つ一つの商品の企画に広げていきます。
より分業化されている企業では、各アイテムごとに担当デザイナーがおり、大まかな商品の位置付けを元に単品ずつで企画を進めていくところもあります。
そしてそれを元に、パタンナーとのトワールチェックとサンプルチェックを重ね、実際に販売する枚数の決定会議を行います。
と、このように企画段階の初めから店頭に並ぶまで、全ての工程にデザイナーは関わっていきます。
■展示会
常にトレンドが循環しているアパレル業界では、各社それぞれでシーズンごとに展示会を開催しています。
今回は①自社で開催する展示会と、②取引先が開催する展示会に赴くこと場合に分けてお話しします。

まず自社で行う展示会。
アパレルブランドでの展示会はそれぞれの企業により年間回数は異なりますが、シーズンごとにサンプルを並べて展示会を開催します。
お客様は自ブランドと関わりのある企業。
例えば商品を掲載してもらっている雑誌の編集者や、ショップを入れている百貨店やショッピングモールの担当者、また卸業務も行なっている会社ではその卸先のお客様などもお客様となります。
その商品説明では、デザイナー自らプレゼンをすることもあります。
また、自社の販売スタッフがいる会社では店舗のスタッフが入荷予定の商品サンプルを見に来る場合もあります。

続いて、取引先が開催する展示会に赴く場合。
こちらの場合の取引先とは、生地屋やOEMの会社、場合によってデザイナーがバイヤーを兼任している場合は買い付けとして展示会に行く場合もあります。
■その他の雑務
その他の雑務というのは、会社やブランドにより差があります。
アパレル企業の中には、MDやデザイナー、パタンナーの他、営業や生産管理、VMD(ビジュアルマーチャンダイザー)、プレスやWeb担当などなど、とても多くの業種があります。
しかし、色々な業務をすることで服作り全体の流れが把握できるので、学べることはとても多いです。
自分自身がどのような働き方をしたいかが会社選びの基準にもなるでしょう。
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◇◆ファッションデザイナーになる3つの方法
さて、ここまでの章で大体のデザイナーの仕事内容についてはご理解いただけたでしょうか。
ここではいよいよ、デザイナーになる為の方法を3つご紹介していきます。
★専門学校に通う
今働いている大半のデザイナーは専門学校卒です。
専門学校というだけあって大学とは大きく異なり、毎日ファッションやデザインに関することばかりを勉強します。
多くの卒業生はそのままファッション業界に入っていくので、業界の情報収集が学内で十分にできて就職活動の際にもとても役立ちます。
また、大学にもファッション科がありますが、各企業のデザイナー採用基準として“大学卒”ではなく“専門学校卒”であることが多いので、デザイナーを目指す人においては専門学校に通う事がおすすめです。
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★他の職種からスタートする
未経験でもアパレル業界に入り、力をつけて結果を出せば、デザイナーに異動できる場合もあります。
この可能性に賭ける人は、努力をきちんと見ていてくれるであろう企業を選びましょう。
かなり異例のタイプではありますが、デザイナーになるという強い意志と与えられた場で結果を出すというひたむきさを持ち続ければ、可能性はゼロではありません。
★メゾンに弟子入りする
しかしながら、当然未経験OKのデザイナー募集をしているメゾンはほぼゼロです。
何とか頼み込んで熱意をかってもらい入社できたとしても、知識が全くない状態から戦力になるまでには相当な努力と忍耐力、そして向上心が必要です。
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◇◆ファッションデザイナーに向いている人と必要な力
さて、いざデザイナーになるまでの道筋は何となく見えてきたと思います。
それでは、デザイナーとして働くのに必要な力は何なのでしょうか?
性格と感性、それから技術面の3つに分けて、考えていきます。
今日から意識してできる事もありますので、ぜひ参考にしてみてください。
■性格編
前述のデザイナーの仕事でもお伝えした様に、デザイナーは企画した商品が店頭に並ぶまで多くの工程に関わるので、とてもたくさんの業種の人と関わる事になります。
仕事は人と人との繋がりで成り立つので、コミュニケーション能力の高さは必須です。
自分の思いに責任を持つ芯の強さも必要ですが、相手の話を冷静に聞いて判断する柔軟性も同時に必要です。
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■感性編
日常生活でもファッションに限らず、色々なものや人に目をやり、情報を収集することはデザイナーとして感性を磨く大切な習慣です。
ファッション業界人に新しいモノ好きが多いのはその為。
今何が流行っているのか、どんな人がいるのかなど、今日から意識して見るようにしてみてください。
そもそもアパレル業界で働くには下積みがあるの?アパレル業界を目指している方、アルバイトでショップの売り場に入ってみたいという方、入社してからの下積み時代とはどういったものなのか気になるかと思い[…]
■技術編
実際にお客様が購入した時に残念に思われたり、逆に気に入っていただけるポイントを理解しておくということです。
例えば、下着が見えない袖口の開き具合や、タイトスカートは歩きやすいスリットの長さか、などなど。
細かい事ですが思いやりのある商品作りはお客様の定着率につながります。
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◇◆夢はファッションデザイナー!【まとめ】
いかがでしたでしょうか。
私自身は専門学校に入校後、販売員からスタートしました。
そしてその後デザイナーに異動し、現在でフリーランスデザイナーとして活動しています。
はじめは一筋縄ではいかなかったイレギュラーな経歴です。
今回の記事では、私自身が業界に入る前に知っておきたかった細かな事を意識的にご紹介させていただきました。
この記事でファッションデザイナーの卵である皆さまの将来のイメージが現実に近づいたなら嬉しいです!
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